成果主義

中国の交通事故死者数が不正確な理由

中国の交通事故事情について、http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(11)61153-7/fulltextが興味深い報告をしている。 At best, the Chinese Government's data for road-traffic fatalities are contradictory, and at worst, th…

考察なき実態調査報告書

厚生労働省のホームページに、回復期リハビリテーション病棟入院料において導入された『質の評価』の効果の実態調査報告書が掲載された。厚生労働省:第28回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会資料、平成20年度診療報酬改定の結果検証にか…

老健と回復期リハビリテーション病棟の機能の違い

「介護老人保健施設は、在宅復帰を目指してリハビリテーションを行う施設であり、回復期リハビリテーション病棟と同様の趣旨の施設である」と足立政務官が答弁していた。しかし、厚生労働省:平成19年介護サービス施設・事業所調査結果の概況をみると、介護…

患者の重症度と在宅復帰率との関係

患者の重症度と在宅復帰率に関して、当院のデータをまとめたグラフである。 入院時FIM運動項目を4分割し、退院先との関係を棒グラフにまとめた。一目瞭然だが、入院時のADL自立度が高いほど、自宅退院率が増加する。低い群では、老人保健施設への入所が増え…

回復期リハビリテーション病棟成果主義に関する質疑応答

社民党の阿部知子議員が、衆議院厚生労働委員会でリハビリテーション医療の制限に関し、質問を行った。http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm、厚生労働委員会の中にある4月9日(第16号)と4月23日(第19号)に質疑応答の様子が記載…

日常生活機能評価とバーセル指数との関係

引き続き、厚生労働省:第26回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会資料内にある資料(検−2−3)の全体版(PDF:1,059KB)より、退棟患者調査の一部を紹介する。 【関連エントリー】 看護必要度の弊害(まとめ)(2008年3月13日) 日常生活機能評…

回復期リハビリテーション病棟入院料2は整形疾患が中心

厚生労働省:第26回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会資料内にある資料(検−2−3)の全体版(PDF:1,059KB)より、退棟患者調査の一部を紹介する。 # 患者の属性 平成21年6月1ヶ月間に回復期リハビリテーション病棟を退棟した全ての患者9,735…

回復期リハビリテーション病棟入院料2算定病棟のばらつき

厚生労働省:第26回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会資料内にある資料(検−2−3)の全体版(PDF:1,059KB)より、病棟調査の内容を紹介する。 # 回答病棟の概況 1.算定している診療報酬 652病棟から回答があった。回収率不明(施設調査の…

回復期リハビリテーション病棟を持つ施設の現状

厚生労働省:第26回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会資料内にある資料(検−2−3)の全体版(PDF:1,059KB)より、施設調査の内容を紹介する。参考資料として、平成19年(2007)医療施設(動態)調査・病院報告の概況|報道発表資料 統計…

回復期リハビリテーション病棟入院料算定状況

『回復期リハビリテーション病棟入院料において導入された「質の評価」の効果の実態調査 結果概要(速報)』について、資料(検−2−3)の全体版(PDF:1,059KB)の分析を行う。【関連エントリー】 「回復期リハ入院料1かつ重症患者回復病棟加算」算定病棟は約…

回復期リハビリテーション病棟「質の評価」実態調査結果公表

中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 (第26回)平成21年11月10日が開かれ、平成20年度診療報酬改定の結果の検証について議論が行われた。『回復期リハビリテーション病棟入院料において導入された「質の評価」の効果の実態調査 結果…

回復期リハビリテーション病棟への成果主義に対する検証が行われる

2006年度診療報酬改定において導入された「回復期リハビリテーション病棟に対する成果主義」の検証が行われる。厚生労働省:第22回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会資料、「平成21年度特別調査について」、資料(検−2)(PDF:107KB)の(…

介護老人福祉施設における成果主義、「日常生活継続支援加算」

介護老人福祉施設関係者から、次のような話を聞いた。 これまで、「重度化対応加算」として、1日につき10単位を所定点数に加算していた。しかし、今回の改定で「日常生活継続支援加算」に名称が変更された上、要件が変わり、算定が困難となった。施設として…

厚労省の責任転嫁

昨年の12月20日、TBS、なぜ?病院追われる高齢者 | 報道特集 : TBSテレビで、リハビリテーション医療の特集があった。澤田石先生からDVDをいただき、視聴した。算定日数制限や成果主義導入が重症脳卒中患者に如何に過酷な制度となっているかをとりあげた迫真…

脳卒中患者が自宅に退院するための条件

「回復期リハビリテーション病棟在宅等復帰率に関係する因子」というエントリーに関する参考文献を示す。 1)二木立:脳卒中患者が自宅退院するための医学的・社会的諸条件.総合リハ 11:895〜899、1983. 「脳卒中患者が自宅に退院するための3条件」を示…

「回復期リハ入院料1かつ重症患者回復病棟加算」算定病棟は約7割

m3com、回復期リハ連絡協が実態調査 回復期リハ病床が5万床突破 約7割の病床は質の評価基準もクリア(2008年12月8日)という記事が載った。回復期リハビリテーション病棟の現状について記載されている。数値を紹介する。 # 非会員も含めた状況(2008年11月2…

「脳卒中難民」の悲劇

週刊文春38〜41ページに、「後期高齢者医療」にも「介護保険」にも見捨てられる「脳卒中難民」の悲劇、というルポ(塩田芳享氏)が載った。 次のような章立てとなっている。 リハビリ病棟の成果主義 保険から排除される患者たち 療養通所事業所の供給不足 実…

数字の暴力性

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)作者: 山田真哉出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/04/17メディア: 新書購入: 3人 クリック: 170回この商品を含むブログ (243件) を見る「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間…

回復期リハ病棟では、看護業務の2割が「リハ」

全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会第7巻第3号(通巻26号)に、「回復期リハ病棟における提供サービスの実態と今後の課題 −他計式1分間タイムスタディ調査結果をもとに」という調査報告(講演要旨)が載った。筒井孝子氏と東野定律氏が分担して報…

石川誠氏が語る日常生活機能評価の問題点

医学書院/週刊医学界新聞 第2805号 2008年11月10日、(『総合リハビリテーション』第36巻11号より) 2008年の医療制度改革を語るに、二木立氏、石川誠氏、近藤克則氏の鼎談より、石川誠氏が日常生活機能評価の問題点を次のように語っている。 【関連エン…

P4P導入、リハに国レベルで導入したのは日本が初めて

医学書院/週刊医学界新聞 第2805号 2008年11月10日、(『総合リハビリテーション』第36巻11号より) 2008年の医療制度改革を語るより、「医療の質に基づく支払い」(pay for performance;以下,P4P)に関する二木立氏の発言を紹介する。 【関連エントリ…

英国におけるP4P

昨日に引き続き、P4Pの話題を取り上げる。本日とりあげる英国におけるP4Pは、同国の医療制度改革と深い関係がある。【関連エントリー】 「医療費抑制の時代」を超えて ーイギリスの医療・福祉改革(2008年1月29日) 下記書籍、「第2章 欧米にみるP4Pの現状 …

良いP4P、悪いP4P

本ブログは、「回復期リハビリテーション病棟への成果主義導入」に反対する目的で立ち上げた。この間の主張に関しては、関連エントリーをご参照していただきたい。【関連エントリー】 回復期リハビリテーション病棟と成果主義(まとめ)(2007年12月17日) …

回復期リハ病棟への成果主義導入に関する2つの対談

医学書院/週刊医学界新聞 第2805号 2008年11月10日、(『総合リハビリテーション』第36巻11号より) 2008年の医療制度改革を語るに、二木立氏、石川誠氏、近藤克則氏の鼎談が載っている。「医療の質に基づく支払い」(pay for performance;以下,P4P)…

回復期リハ病棟への成果主義導入でリハビリ難民のおそれ

東京新聞、退院率低いと診療報酬減額 リハビリ難民もより。 退院率低いと診療報酬減額 リハビリ難民も 2008年10月30日 朝刊 脳卒中などで体が不自由になった患者が入院する「回復期リハビリテーション病棟」で今月から、患者の退院率が低いと病院が減収にな…

回復期リハビリテーション病棟急増の背景ほか

久しぶりに回復期リハビリテーション病棟関係のニュースが届いた。m3ニュース(2008年6月23日)より。 全国回復期リハ連絡協/回復期リハ病棟入院料1 5月時点で96施設が算定 回復期リハ病棟の質評価に迅速対応 記事:Japan Medicine 提供:じほう 【2008年6…

教育予算増をめぐり、文部科学省と財務省の攻防激化

教育予算と成果主義について。毎日新聞、新教育の森:教育振興基本計画 予算増の数値目標、明記したい文科省より。 新教育の森:教育振興基本計画 予算増の数値目標、明記したい文科省 ◇財務省は反論書出し対抗 今後5?10年の教育政策の方向性を示す政府の…

中医協「回復期リハビリテーション病棟に対する成果主義導入」論議

昨日に引き続き、中医協診療報酬基本問題小委員会(2007年11月30日)にて行われたリハビリテーションに関する集中討議を紹介する。本日は、回復期リハビリテーション病棟に対する成果主義導入をとりあげる。 中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小委員会…

回復期リハビリテーション病棟算定日数超えと在宅復帰率

全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会のホームページに、20年度診療報酬改定Q&A http://www.rehabili.jp/kaiteiQA.pdf が掲載された。基本的なところを含め、紛れがないように質問が工夫されている。回復期リハビリテーション病棟運営をする上では、…

回復期リハビリテーション病棟入院料Iの施設基準

厚生労働省より、平成20年度診療報酬改定に係る通知等についてという資料が提示された。回復期リハビリテーション病棟入院基本料に関係する部分を紹介する。 なお、診療報酬の概要については、中医協答申−回復期リハビリテーション病棟に対する質の評価の…