2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

支援の必要性を可視化する

東日本大震災において、行政の壁の厚さを嘆く声をよく聞く。規定にしばられ、縦割り行政の中でたらい回しされ、支援のタイミングが失われていく。深部静脈血栓症予防、生活不活発病対策、栄養改善、口腔衛生、心のケア、震災関連疾患予防など個別の課題が重…

CCAT(Community Care Assistance Team)という思いつき

第3回宮城県リハビリテーション支援会議が開催された。様々な情報交換をする中で浮かんだアイディアがあるので、メモをする。 今回の大震災を受け、リハビリテーション支援関連10団体が活動を行っている。ただし、広範囲かつ甚大な被害への迅速な対応が迫ら…

がれき処理進まず、多賀城跡あやめまつり中止

例年、この時期に開催されている多賀城跡あやめまつりが中止となった。理由は、駐車場の確保が困難なためとのこと。 仙台市近郊にある多賀城市では、津波被害のため約662ha(市の面積の約33.7%)が浸水した。仙台から塩竈に至る幹線である産業道路、国道45…

火山学者が描いた放射能汚染地図

群馬大の早川由紀夫教授(火山学)が描いた放射能汚染地図が、マスメディアで紹介され、衝撃を呼んでいる。 微粒子の大気拡散に詳しい群馬大の早川由紀夫教授(火山学)は4月上旬、民間による測定や国の公表データをまとめ、同原発から半径約300キロ・メ…

生活保護打切りの根拠は50年前の厚生省通知

義援金等が払われたことにより生活保護を打ち切られる例が続出している。 東日本大震災の義援金や東京電力福島第1原発事故による仮払い補償金を受け取った福島県南相馬市などの約150世帯が生活保護を打ち切られていたことが16日、分かった。自治体側は…

仙台平野は津波の常襲地帯

仙台平野は津波の常襲地帯だったと主張する郷土史家の本が出版された。 東日本大震災前から巨大津波の襲来を警告していた仙台市の郷土史家飯沼勇義さん(80)が、新著「3・11 その日を忘れない。 歴史上の大津波、未来への道しるべ」を出版した。 (中…

光のページェントと神戸ルミナリエ

光のページェントが、東日本大震災を乗り越え、今年も開かれることになった。【関連エントリー】 雪のページェント(2010年12月25日) 実行委によると、電飾は仙台市宮城野区蒲生地区の倉庫で保管していた。3月11日の津波はその倉庫を直撃、一昨年、昨年…

瀬木貴将コンサート in びすたーり

昨日、長町遊楽庵 びすた~りで瀬木貴将のコンサートがあった。びすたーりは、特定非営利活動法人 ほっぷの森が運営しているレストランである。 病院の近くにあり、時々利用する。古民家を改造した落ち着いた空間でコンサートなどのイベントが時々行われる。…

津波被災地域隣接地で通所介護を立ち上げる

津波被災地域隣接地にある若林クリニックにて通所介護を立ち上げることを、本日の法人理事会にて確認した。 仙台市沿岸部を襲った津波は、仙台東部道路で勢いこそせきとめられたが、若林クリニックまで押し寄せた。沿岸部の被災者は付近の六郷中学校や六郷市…

東日本大震災で8割の病院が被災

東日本大震災が医療機関に与えた影響が、第18回社会保障審議会医療部会資料(平成23年6月8日)の資料1 東日本大震災等に係る状況全体版(PDF:4870KB)に載っている。 東日本大震災における医療分野の特徴及び検討課題について ○ 地震より津波の影響が大きく…

仮設住宅だけできても生活は困難

不自由な避難所暮らしをしている方にとって、医・食・住のうち、住宅さえあれば安定した生活をおくることができると思っている新聞社がある。 ■ここは3食出る 宮城県大崎市の鳴子温泉の宿泊施設に避難している南三陸町の佐々木とし江さん(79)は、4月2…

脳卒中患者への早期胃瘻造設の適否に関する研究

急性期脳卒中患者に対する栄養管理に関する論文、http://www.hta.ac.uk/execsumm/summ1002.htmを読んだ。View/Download full monograph in Adobe Acrobat format (970 kbytes)に原文がある。全部で138ページもある長大な論文である。1996年から2003年に行わ…

もしも石巻に大地震が起こったら

宮城県医師会報(2011年6月号)が手元に届いた。災害時医療を経験してという宮城県医師会常任理事登米祐也先生の文章を読むと、震災発生当時、情報収集が如何に困難だったかが思い起こされる。 巻頭文に続き、「もしも石巻に大地震が起こったら」と題した石…