嚥下障害

胃瘻造設をめぐる中医協議論

胃瘻造設をめぐり、中医協で議論が行われている。関係するのは、以下の3つの資料である。 中央社会保険医療協議会 総会(第313回)平成27年11月18日、診療報酬改定結果検証部会からの報告について、総−5−1(PDF:3,376KB)(胃瘻の造設等の実施状況調査)…

PEG施行件数は長期低落傾向

経皮的内視鏡下胃瘻造設術(PEG: Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)数が長期低落傾向にあることがわかった。【関連エントリー】 中医協で行われた「胃瘻等について」の議論(2013年12月15日) BAPENレポートでみる経腸栄養の日英比較(2013年12月15日)…

胃瘻造設等に関する診療報酬改定

胃瘻造設等に関する診療報酬改定について取り上げる。該当資料は、中央社会保険医療協議会 総会(第272回) 議事次第内にある、総−1(PDF:2,142KB)の171〜174ページ、別紙1−1(医科診療報酬点数表)(PDF:3,154KB)のリハビリテーション10/11ページ、…

BAPENレポートでみる経腸栄養の日英比較

中央社会保険医療協議会 総会(第264回) 議事次第内にある、個別事項(その6:明細書の発行、技術的事項)について、総−2(PDF:1,697KB)の33〜34ページに、胃瘻等に関する日英比較がある。英国のデータは、BAPEN (British Association for Parenteral an…

中医協で行われた「胃瘻等について」の議論

中医協にて、「胃瘻等について」の議論が行われた。中央社会保険医療協議会 総会(第264回) 議事次第内にある、個別事項(その6:明細書の発行、技術的事項)について、総−2(PDF:1,697KB)の31〜43ページに該当資料がある。その中にある「胃瘻等に関する…

難治性誤嚥性肺炎である医療・介護関連肺炎は他の肺炎とは別物

先日、日本老年医学会に参加したとき、「わが国で増え続けている肺炎死亡率を改善するために−高齢者肺炎と新たな肺炎診療ガイドライン−」というランチョンセミナーに参加した。【関連エントリー】 死因統計で肺炎が脳血管疾患を上回り第3位へ(2012年6月7日…

一側性脳血管障害の6ヶ月後嚥下障害残存率は0.2%

嚥下障害に関する歴史的文献、Barer DH:The natural history and functional consequences of dysphagia after hemispheric stroke. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 1989 February; 52(2): 236–241.を久しぶりに読み直した。 Data from 357 conscious strok…

脳卒中患者への早期胃瘻造設の適否に関する研究

急性期脳卒中患者に対する栄養管理に関する論文、http://www.hta.ac.uk/execsumm/summ1002.htmを読んだ。View/Download full monograph in Adobe Acrobat format (970 kbytes)に原文がある。全部で138ページもある長大な論文である。1996年から2003年に行わ…

「末梢点滴をしながら看取りに入る」という選択肢は現実的

ひとつ前のエントリーで紹介した、The Cochrane LibraryのReviewに次のような一節があった。 Relatives and carers may request the intervention because they are concerned that the patient may starve; clinicians may be aware of the risks but feel …

重度認知症者に対する経管栄養の是非

重度認知症者に対する経管栄養の是非に関して論じた2009年のThe Cochrane LibraryのReviewである。Enteral tube feeding for older people with advanced dementia (Review) PLAIN LANGUAGE SUMMARY There is insufficient evidence to suggest that enteral…

早期認知症者にも胃ろう造設という実態

認知症患者に対する胃ろう造設に関する記事があった。【関連エントリー】 胃瘻に関する理解が不十分なまま書かれた記事(2011年5月17日) 口から食べることが難しくなったお年寄りの認知症患者で、おなかにチューブを通して栄養分を入れる胃ろうをすると2割…

胃瘻に関する理解が不十分なまま書かれた記事

勉強不足のまま、自分が何を言いたいかわからずに書いている記事の典型である。 口から食事をとれなくなった時、胃につながる管をつけ栄養補給する「胃ろう」。鼻から管を通す方法に比べ患者の負担が小さいといわれる一方、「一度つけたら外すのは難しい」と…

ふくしま摂食嚥下リハビリ懇話会のお知らせ

第12回宮城県リハビリテーション医療研究会が本日行われました。太田熱海病院の高橋博達先生に、「脳卒中の摂食・嚥下障害」という題で特別講演をしていただきました。 講演の中で、嚥下障害の知識・技術の普及を目指して、「ふくしま摂食嚥下リハビリ懇話会…

酒飲みテスト

摂食・嚥下障害の原因の一つとして、脳障害に伴う拒食がある。この場合、塩分制限にこだわらず、好みの味付けにして食事を出すことがある。嗜好の確認も大事である。大酒飲みの人もかなりいる。日本酒好きの人には、嚥下障害のスクリーニングテストとして有…

喀痰吸引と嚥下障害者への食事介助、どちらが危険?

地区医師会刊行誌への寄稿を依頼された。ブログに記載したエントリーをもとに記載したので、ご紹介する。 【関連エントリー】 嚥下障害者への食事介助は最も危険な医療行為(2008年11月1日) 喀痰吸引と嚥下障害者への食事介助、どちらが危険? 厚生労働省の…

高齢者向け食品・食材市場は今後急拡大が見込まれる

日経プレスリリース(2008年10月21日)、富士経済、高齢者向け食品・食材や介護食品の市場調査結果を発表より。 富士経済、高齢者向け食品・食材や介護食品の市場調査結果を発表 高齢者向け食品・食材、宅配・配食サービス市場の調査を実施 2008年の市場…

紹介「動画でわかる 摂食・嚥下リハビリテーション」

摂食・嚥下リハビリテーション―動画でわかる作者: 藤島一郎,柴本勇出版社/メーカー: 中山書店発売日: 2004/09/13メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 75回この商品を含むブログ (1件) を見る 日本における摂食・嚥下リハビリテーションの草分け、藤島一郎…

こんにゃくゼリーの物性

農林水産省、こんにゃく入りゼリーに関する調査結果について内にある、調査2 こんにゃく入りゼリーの物性の測定及び注意表示に関する調査の結果について【別紙3及び4(PDF:711KB)】を紹介する。 3 結果と考察 (1)物性の測定 1) 国民生活センターが実…

嚥下内視鏡の紹介記事

嚥下内視鏡検査が紹介された。読売新聞、嚥下内視鏡検査「のみ込める食事」判別 より。 嚥下内視鏡検査「のみ込める食事」判別 東京都の男性Aさん(78)は、昨年5月、食べ物が誤って肺に入って起こる「誤嚥(ごえん)性肺炎」のため入院した。口から食べ…