公立病院改革
岩手・宮城沿岸部にある自治体立病院が、被災後に深刻な事態に陥っていることが報道された。 東日本大震災で被害を受けた岩手、宮城両県の三陸海岸沿いの自治体にある15の公立病院のうち主に高齢者医療の受け皿となっていた7病院が全壊したり、常勤医師が…
朝日新聞、公立病院「身売り」加速 医師不足、19カ所民間譲渡より。 公立病院「身売り」加速 医師不足、19カ所民間譲渡 2008年8月23日23時28分 全国に約千ある公立病院で、医師不足による経営難のため民間に売られたり、運営を任されたりする例が相次い…
公立病院改革ガイドラインと医療崩壊(まとめ)(2007年12月30日) というエントリーで、公立病院改革が行政主導で強力に推進されつつあることを紹介した。ガイドラインでは、経営効率化の指標の一つとして「病床利用率が過去3年連続して70%未満の病院は病…
以前、大崎市民病院再編問題というエントリーを記載した。診療所への再編を予定されていた3病院の当面存続が決まった。河北新報記事(2008年2月5日)より引用する。 大崎市民病院 3分院、当面存続へ 市長表明 宮城県大崎市の伊藤康志市長は4日の市議会全員…
伊関友伸先生のブログより、朝日新聞の私の視点に「自治体病院 医療の泉 枯らさぬ工夫こそ」という題で投稿しました。をご紹介する。 自治体病院 医療の泉 枯らさぬ工夫こそ 朝日新聞 2008年1月31日 私の視点)伊関友伸・城西大准教授「地域の医療崩…
# 公立病院改革ガイドラインの概要 公立病院改革懇談会の開催要綱には、次のような趣旨が記載されている。 6月19日の「経済財政改革の基本方針2007」においても、「総務省は、平成19年内に各自治体に対しガイドラインを示し、経営指標に関する数値目標を設…
武弘道先生の著書「こうしたら病院は良くなった!」の書評を続ける。今回は異論部分を中心に述べる。 # 第9章 日本の病院の目指すべき方向 医師は本当に足りないか 医師の派閥と縄張りはやくざのそれと酷似したところが多い、と具体例を上げ痛切に批判して…
こうしたら病院はよくなった!作者: 武弘道出版社/メーカー: 中央経済社発売日: 2005/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見る 公立病院改革懇談会のメンバーである、武弘道先生の著書「こうしたら病院は良くなった!」…
公立病院改革懇談会のガイドライン(全文)を読んで、過疎地の中小病院が生き残れるかどうかを考えた。 都市部の公立病院に対しては、具体的改革案が示されている。しかし、過疎地域などに対しては、「一般的な公立病院とは異なる取扱いが必要な場合が多い点…
伊関友伸先生のブログで、Japan Medicine 記者の視点 「医師のモチベーションの考慮も必要 公立病院改革」が紹介されている。再編・ネットワーク化に伴って生じた問題点について、記載されている。一部を引用する。 ◎「再編される側」は異論 この案の決定に…
公立病院改革懇談会(第1回)資料の19〜25ページに全国の自治体病院の改革事例が列挙されている。 民間譲渡: 平成14〜18年に、11事業12病院で実施。 地方公営企業法全部適用(病院事業管理者を設置): 80事業203病院で実施。 地方独立行政法人: 1町1府2…
公立病院改革懇談会から、ガイドライン(全文)をダウンロードして読んだ。公立病院の果たすべき役割の明確化の部分を引用する。ターゲットは都市部の公立病院であることが滲み出ている。 公立病院をはじめとする公的医療機関の果たすべき役割は、端的に言え…
公立病院改革懇談会開催要綱には、次のような趣旨が記載されている。 6月19日の「経済財政改革の基本方針2007」においても、「総務省は、平成19年内に各自治体に対しガイドラインを示し、経営指標に関する数値目標を設定した改革プランを策定するよう促す」…
ある経営コンサルトというブログがある。そこに、公立病院の一覧表が掲載されている。 廃止候補の201病院(2007年10月27日付) と、 廃止候補の都道府県立病院(2007年12月2日付) の2回に分けて掲載された。大変な労作である。総務省の平成17年度の地方公営…
社会と医療=本音のカルテ=という医師ブログがある。北海道における医療崩壊の実情について積極的に発信されている。 このブログに、地域医療集約化の意味するもの==北海道黒松内国保病院からの経験==という記事が掲載された。北海道で最も病床利用率が…
宮城県北部に大崎市という市がある。2006年に古川市と近隣の6町村が合併し誕生した。東北新幹線古川駅周辺から山形・秋田県境まで広がる東西に広大な市である。 大崎市には、もともと自治体立医療機関として、4つの病院と1つの診療所があった。古川市立病院…