大腿骨頚部骨折

大腿骨近位部骨折術後に行うリハビリテーション施行単位数に関する論争

運動器疾患とリハビリテーション単位数との関係については、大腿骨近位端骨折術後運動器リハビリテーションの1日施行単位数の無作為化比較試験(東良和ら:Jpn J Rehabil Med 2014 ; 51 : 277-282)という興味深い論文がある。 本論文は、大腿骨頚部/転子部…

回復期リハビリテーション病棟において運動器リハビリテーション料算定単位数は1日6単位までに制限

中医協総会において、回復期入院医療については、2023年11月10日(第563回)https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00222.html と11月15日(第564回)https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00223.html で取り上げられた。入院(その3)…

Interventions for improving mobility after hip fracture surgery in adults

Interventions for improving mobility after hip fracture surgery in adults. Cochrane Database Syst Rev. 2011 Mar 16;(3):CD001704.を読んだ。PDFファイルにすると196ページに及ぶ長大な論文であり、眺めたというのが正しい。 RCT19論文のシステマティ…

大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン改訂第2版

大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン改訂第2版が届いた。2011年5月に発行されていたが、震災のどさくさに紛れ見落としていた。初版が2005年発行であり、6年ぶりの改訂である。第1版では1990年から2002年7月までの文献が検索された。第2版では2007年10月…

大腿骨頚部骨折患者の層別化

当院回復期リハビリテーション病棟における大腿骨頚部骨折患者の現状について、中間総括を行った。 2006〜2009年度にリハビリテーション依頼を行った回復期リハビリテーション入院大腿骨頚部骨折患234名を対象とした。年齢は、平均82.4±8.5歳(47〜97歳、中…

大腿骨頚部骨折患者に隠れているiNPHを見逃すな

先週末、特発性正常圧水頭症(iNPH:idiopathic normal-pressure hydrocephalus)に関わる研究会があった。 日本正常圧水頭症研究会編/医療・GL(04年)/ガイドライン、「ガイドライン作成にあたって」に次のような記載がある。 わが国は急速に高齢社会とな…

大腿骨頸部骨折地域連携パスにおける患者類型化

大腿骨頸部骨折地域連携パスの会議があった。論議の中で標準化・効率化の話が出てきた。確かに現行のパスは手間ばかりかかって負担が大きい。 回復期リハビリテーション病棟に入院する実際の患者を思い浮かべながら、目標設定のパターン化を図ってみた。 (…

連携パス改善に向けた討議のまとめ

昨日、大腿骨頚部骨折地域連携パスの会議があった。連携パス改善に向けた討議についてまとめた。 【論点と対策】 ・ 連携元病院の医師負担が増大している。それでなくても、記載すべき書類が増えている。医療者用連携パスと、転院希望患者連絡票に同じような…

大腿骨頸部骨折における患者選別

地域連携クリティカルパスの現状でとりあげた中医協診療報酬基本問題小委員会平成19年10月31日資料内にある資料(診-3-3)を読み直してみた。。 次のデータが気になっている。 地域連携診療計画管理料算定患者数(N=34施設) 1施設当り平均患者数 大…