看護必要度

看護必要度、10対1入院基本料病棟にも導入

引き続き、平成22年度診療報酬改定、資料(総−6)(PDF:646KB)(『骨子における重要課題関連項目(入院)及び「四つの視点」関連項目(入院を中心に)』)より、看護必要度に関わる部分を紹介する。同資料の30ページより。【関連エントリー】 一般病棟にも成…

日常生活機能評価とバーセル指数との関係

引き続き、厚生労働省:第26回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会資料内にある資料(検−2−3)の全体版(PDF:1,059KB)より、退棟患者調査の一部を紹介する。 【関連エントリー】 看護必要度の弊害(まとめ)(2008年3月13日) 日常生活機能評…

一般病棟にも成果主義導入をと訴える看護協会幹部の妄想

「地方ではナースの数が足りない」|ニュース|ロハス・メディカルに、看護必要度に関する新しい動きが紹介されていた。 【関連エントリー】 看護必要度の弊害(まとめ)(2008年3月13日) 全がん協加盟施設の生存率協同調査にみる自律性の高さ(2008年10月3…

「介護の社会化」と逆行する認定調査がこの4月から始まる

要介護認定改定に伴い、他者からの介助状況が調査項目に影響するようになった。「介助の方法」で判定する項目は、「介助が行われていない」と判断された場合には、「自立」を選択することになっている。この考え方は、病棟における看護師の手間をはかる手法…

回復期リハ病棟では、看護業務の2割が「リハ」

全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会第7巻第3号(通巻26号)に、「回復期リハ病棟における提供サービスの実態と今後の課題 −他計式1分間タイムスタディ調査結果をもとに」という調査報告(講演要旨)が載った。筒井孝子氏と東野定律氏が分担して報…

石川誠氏が語る日常生活機能評価の問題点

医学書院/週刊医学界新聞 第2805号 2008年11月10日、(『総合リハビリテーション』第36巻11号より) 2008年の医療制度改革を語るに、二木立氏、石川誠氏、近藤克則氏の鼎談より、石川誠氏が日常生活機能評価の問題点を次のように語っている。 【関連エン…

回復期リハビリテーション病棟急増の背景ほか

久しぶりに回復期リハビリテーション病棟関係のニュースが届いた。m3ニュース(2008年6月23日)より。 全国回復期リハ連絡協/回復期リハ病棟入院料1 5月時点で96施設が算定 回復期リハ病棟の質評価に迅速対応 記事:Japan Medicine 提供:じほう 【2008年6…

「寝返り」の定義変更

一昨日に引き続き、平成20年度診療報酬改定に係る通知等について中、「平成20年度診療報酬改定関連通知の一部訂正について New 6月2日」より、看護必要度の変更について。 全体版(PDF:3,584KB)の14、16、17ページ目に看護必要度に関する情報がある。一般…

地域連携クリティカルパスと日常生活機能評価

以前、中医協答申−地域連携診療計画の評価の拡大と見直しについてというエントリーで、「地域医療計画には、退院基準、転院基準及び退院時日常生活機能評価を明記する。」という改定がされたことを述べた。関係する部分を厚労省通知から引用する。 B005-2 地…

日常生活機能評価19点版と20点版

日本医師会が作成した、改定診療報酬点数表参考資料(平成20年4月1日実施)では、日常生活機能評価は0-20点で採点することになっている。一方、厚生労働省より出された平成20年度診療報酬改定に係る通知等についてという資料では、日常生活機能評価は0-19…

看護必要度における判断基準変更

日本医師会編「改定診療報酬点数表参考資料(平成20年4月1日実施)」が届いた。厚労省の通知では、前回との比較が困難だったが、本資料ではどこが変更されたかがよくわかる。 驚いたことがある。看護必要度の弊害(まとめ)というエントリーを記載した時、看…

看護必要度の弊害(まとめ)

看護必要度には、少なくとも5種類ある。 「看護必要度 第2版」を読んでのエントリーで取りあげたのは、次の3つである。 「看護必要度Ver.3」 「重症度に係る評価票」: ICU用 「重症度・看護必要度に係る評価票」: ハイケアユニット用 「重症度に係る評価票…

回復期リハビリテーション病棟入院料Iの施設基準

厚生労働省より、平成20年度診療報酬改定に係る通知等についてという資料が提示された。回復期リハビリテーション病棟入院基本料に関係する部分を紹介する。 なお、診療報酬の概要については、中医協答申−回復期リハビリテーション病棟に対する質の評価の…

「重症度・看護必要度に係る評価票」調査結果と7対1入院基本料

中医協診療報酬基本問題小委員会(第99回)平成19年10月3日、7対1入院基本料について資料(診-1-2)内に、「重症度・看護必要度に係る評価票」を用いた調査結果のまとめがある。 一般病棟入院患者、7対1(n=473,136)、10対1(n=169,278)、13対1(n=31,12…

7対1入院基本料の基準の見直しと看護必要度

中医協総会(第123回)平成20年2月1日、平成20年度診療報酬改定について資料(総-2-1)53-54ページに、7対1入院基本料の基準の見直しについての説明がある。引用する。 第1 基本的考え方 7対1入院基本料については、平成19年1月の建議を踏まえ、急性期…

全国回復期リハ病棟連絡協議会日常生活機能指標評価者研修会

全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会会長名で、日常生活機能指標(看護回復期リハ看護必要度)評価者研修会開催にあたって(会長挨拶)という文書が届いた。研修会スケジュールにある第1回日常生活機能指標評価者研修(2007年1月21日)をご覧いただ…

回復期リハビリテーション病棟と成果主義(まとめ)

【中医協での論議】 2007年11月30日、中医協で、回復期リハビリテーション病棟に成果主義を導入するという提案がされた。概要は下記のとおりである。 現在の施設基準のうち、医師の専従要件を廃止して平均的な点数を1,680点よりも引き下げ、回復期病棟ごとに…

FIMと「日常生活機能指標」の比較

FIM(Functional Independence Measure)には、以下の18項目が含まれる。 # 運動項目 食事 整容 清拭 更衣(上半身) 更衣(下半身) 排泄動作 排尿コントロール 排便コントロール 移乗(ベッド・車いす) 移乗(トイレ) 移乗(浴槽) 移動 階段昇降 # 認…

「看護必要度 第2版」を読んで

看護必要度―看護サービスの新たな評価基準作者: 岩澤和子,筒井孝子出版社/メーカー: 日本看護協会出版会発売日: 2006/09メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 1,308回この商品を含むブログ (3件) を見る 注文していた「看護必要度 第2版」が今日届いた。「重…

重症度・看護必要度に係る評価表

そもそも「看護必要度」とは何か? 「看護必要度」とは、診療報酬におけるハイケアユニット入院医療管理料の施設基準にある「重症度・看護必要度に係る評価表」のことを示す。モニタリング及び処置等に係る得点(A得点)が3点以上、または患者の状況等に係る…

看護必要度と日常生活機能指標

先日示したCBニュース、リハビリ成果主義、在宅復帰率などで(2007年12月3日)というニュース内に次のような記載がある。 「重症患者の入院率」では、日常生活に必要な身体機能(日常生活機能)で「重症度」を判断する。看護にかかる手間を判断する「看護必…