医療

産科医療協議会の声明文とご主人のコメント

墨東病院において妊婦さんが脳出血で亡くなられた件に関し、産科医療協議会のコアメンバーからの声明文が出されました。産科医療協議会の声明文を読まれたご主人からのコメントも記載されています。謹んで引用させていただきます。 「この度の皆様方の声明に…

高齢低所得者が「社会的退院」を迫られている

Yahoo!ニュースに転載されたCBニュース、「社会的退院」の高齢低所得者にどう向き合う より、社会的退院について。 「社会的退院」の高齢低所得者にどう向き合う 10月15日21時56分配信 医療介護CBニュース 医療や介護を必要とする高齢の低所得者をいかに支え…

全がん協加盟施設の生存率協同調査にみる自律性の高さ

「全国がんセンター協議会」(全がん協)の生存率協同調査の結果が公表された。新聞各社が次のように報道をしている。 毎日新聞、がん:治療5年後の生存率、最大23ポイント差 28専門病院調査‐‐厚労省研究班 読売新聞、がん生存率HPで公表、胃・肺など…

民主党、医療制度一元化を目指す?

共同通信、医療制度一元化し地域保険 民主、衆院選へ公約素案より。 医療制度一元化し地域保険 民主、衆院選へ公約素案 民主党が衆院選のマニフェスト(政権公約)の柱に据える社会保障分野の政策素案が25日、明らかになった。お年寄りの反発が根強い後期…

療養病床の医師を急性期病床へ再配置、厚労省官僚の目論み

厚生労働省より、療養病床に関する新たな文書が出た。CBニュース、療養病床再編で医師不足解消?でも、次のような記載がされている。 「医療費を抑制するため、高齢者らが長期入院する療養病床を削減する計画」ともいわれる療養病床の再編について、厚生労働…

書類地獄

月初めは憂鬱である。レセプトコメント書きのせいだ。それでなくても、この数年の書類の増加は異常である。勤務医の負担軽減のために医療クラークを置くと診療報酬がつくことになったが、大病院に限られる。中小病院の医師は、医師数不足もあり、そのまま書…

高齢化の進行にも関わらず、国民医療費が微減

厚生労働省より、平成18年度国民医療費の概況が発表された。多くのマスコミは国民医療費減に比重を置き、報道を行ったが、日経等一部の新聞は異なる見出しを掲げた。前者の代表として、朝日新聞、国民医療費が微減 06年度、診療報酬マイナスが影響を紹介…

勤務医給与の実態、人事院勧告より

人事院勧告で、医師給与に関し特別の措置がとられた。朝日新聞、国の医師給与11%増 人材確保へ改善策、人事院勧告より。 国の医師給与11%増 人材確保へ改善策、人事院勧告 2008年8月11日 人事院は11日、08年度の国家公務員の給与について、現行水…

医療は分かち合いの原理で

7月23日のエントリー「トリクル・ダウン理論」の続き。日本医師会主催のシンポジウム(2008年3月7日)、『平成19年度医療政策シンポジウム 脱「格差社会」と医療のあり方』の基調講演、脱「格差社会」戦略と医療のあり方(東京大学大学院経済学研究科教授、…

「トリクル・ダウン理論」

昨日に引き続き、日本医師会主催のシンポジウム(2008年3月7日)、『平成19年度医療政策シンポジウム 脱「格差社会」と医療のあり方』の基調講演、脱「格差社会」戦略と医療のあり方(東京大学大学院経済学研究科教授、神野直彦氏)をご紹介する。 本日は、…

ラーゴムとオムソーリ

昨日に引き続き、日本医師会主催のシンポジウム(2008年3月7日)、『平成19年度医療政策シンポジウム 脱「格差社会」と医療のあり方』を取り上げる。東京大学大学院経済学研究科教授、神野直彦氏の講演、脱「格差社会」戦略と医療のあり方をご紹介する。図表…

医療システム再生に関する経済学的思想基盤

日本医師会主催のシンポジウム(2008年3月7日)、『平成19年度医療政策シンポジウム 脱「格差社会」と医療のあり方』が行われた。慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授、田中滋氏の講演、格差社会と医療システムの一部について内容をまとめた。 【市場経済…

患者が分かりづらい医師の言葉100

最初は、いらぬお世話だと思った。わかりますか「予後6カ月」 医師の言葉にメスより。 わかりますか「予後6カ月」 医師の言葉にメス 2008年7月7日21時39分 「予後(よご)は6カ月です」「腫瘍(しゅよう)マーカーが下がったので、化学療法が効いている」…

ウソをつく官僚は、クビを切るしかない

MRIC、臨時 vol 86 「舛添要一・厚生労働大臣 インタビュー」より、「厚生労働行政改革」部分を紹介する。 臨時 vol 86 「舛添要一・厚生労働大臣 インタビュー」 2008年7月1日発行 〜 ウソをつく官僚は、クビを切るしかない 〜 聞き手:ロハス・メディカル…

アジサイの喫食による青酸食中毒について

厚労省ホームページ、アジサイの喫食による青酸食中毒についてより。 食安監発第0701001号 平成20年7月1日 アジサイの喫食による青酸食中毒について 今般、飲食店で料理の飾り用として提供されたアジサイの葉(注) を喫食したことによる青酸食中…

医療法人制度改革と社会医療法人

社会医療法人の認定が今年4月より始まっている。Wikipedia、社会医療法人には次のように記載されている。 社会医療法人 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 社会医療法人(しゃかいいりょうほうじん)とは、医療法人内の新しい区分の1つ。…

規制緩和による医療関係職養成校急増

朝日新聞、接骨院・整骨院、保険対象外も請求? ケガ数など不自然より。なお、今回は、柔道整復師の不正請求問題については論及しない。医療関係職養成数増大に関する背景について調べた結果を記述する。 接骨院・整骨院、保険対象外も請求? ケガ数など不自…

療養病床削減断念?

Yahooニュースで配信された毎日新聞記事、<療養病床>削減を断念「25万床維持必要」 厚労省より。 <療養病床>削減を断念「25万床維持必要」 厚労省 5月24日15時0分配信 毎日新聞 長期入院する慢性病の高齢者向け施設である医療型「療養病床」(25万…

尾道市医師会の地域連携と長期継続プログラム

第1回宮城県リハビリテーションと病診連携研究会で、尾道市医師会長片山壽先生の講演を聞く機会があった。あいにくの濃霧のため、搭乗機が仙台空港に着陸できず、羽田空港に引き返すというアクシデントがあった。主催者一同青くなり、講演中止という最悪の事…

「大タワケ」か「邪悪な意図の持ち主」

李啓充先生が週刊医学界新聞に連載していた緊急論考が完結した。「小さな政府」が亡ぼす日本の医療(8)より、最終部分を引用する。 「大タワケ」か「邪悪な意図の持ち主」 一方,福田首相の肝煎りで発足した社会保障国民会議の座長にいたっては「今後の医療費…

混合診療解禁要求は儲け優先

昨日の講演に刺激を受け、混合診療問題に関する話題をとりあげる。 CBニュース(2007年12月7日)、「混合診療解禁要求は儲け優先」西島議員が異議という記事が配信された。詳細な論戦内容が、[西島英利:委員会質問実績]にある。引用する。 ○西島英利君 こ…

刑務所への退院は在宅復帰にカウントされるのか?

本日の昼食での雑談の中で、刑務所への退院は在宅復帰にカウントされるのか、という疑問が職員から出された。 回復期リハビリテーション病棟運営上、在宅復帰率6割以上という足枷は大きな負担になっている。数年前、退院したら刑務行きになるかもしれないと…

団体信用生命保険は脳卒中患者を救わない

仕事柄、身体障害に関わる様々な書類を記載する。元来の悪筆のため、診断書はできる限り書きたくない。特に、団体信用生命保険用の診断書は折角時間を費やして仕上げても役に立たないことが多く、最近は相談を受けた時点で断ることが多い。理由を述べる。 住…