介護施設での火災、油類の自然発火が原因か?
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009011002000072.htmlより。
乾燥時、自然発火か 5人死傷の介護施設火災 アロマオイル、タオルに付着
2009年1月10日 朝刊
福島県いわき市の老人介護施設「ROSE倶楽部粒来」で昨年末、五人が死傷した火災で、火元とみられるリネン室にアロマオイルを含んだタオルがあったことが九日、いわき東署などの調べで分かった。オイルの付着したタオルを衣類乾燥機で乾燥中や乾燥後に発火する事故が各地で起きていることから、同署は出火原因の可能性もあるとみて調べている。
同署などによると、介護施設ではアロマオイルを使ったマッサージをしていた。その際に使ったタオルは一階の脱衣所にあった乾燥機で乾かした後、リネン室に保管していたという。
経済産業省によるとアロマオイルを含んだタオルは洗剤では完全に落としきるのが難しく、洗濯してもタオルに油分が残ることが多い。このため乾燥機で乾燥すると熱で酸化が加速して高熱を発し、発火することがあるほか、乾燥後に発火するケースもあるという。
経産省には二〇〇三年四月以降、全国のエステ店や飲食店などで油類の自然発火による火災などが計二十六件報告されている。
ホームページリニューアルのお知らせ | nite 独立行政法人 製品評価技術基盤機構を見ると、次のような記載がある。
1.事故の概要
ヒマワリ油などの酸化しやすい不飽和脂肪酸を主成分とする塗料を使用し、作業後に塗料をふき取ったウエス(ぼろ布)を袋に入れて放置していたところ、自然発火と思われる火災が発生しました。当該塗料に含まれる不飽和脂肪酸は酸化して発熱する性質があり、塗料の染み込んだウエスを袋に入れて長時間放置したことから、酸化熱が蓄熱して発煙・発火に至ったものと考えられます。
2.消費者の皆さんへの注意喚起
塗料缶の外面には、下記内容の注意事項が表示されています。ご使用に際しては、これらの点に注意してください。
動画をみると、ぞっとする。アロマオイルでも同様の事故が起きる可能性があるとのこと。介護施設でサービスとしてアロママッサージを行う際に注意が必要となる。少なくとも、洗濯後に乾燥機を使用することは避けなければならない。