主たる診療科別病院医師数の推移

 厚生労働省:平成18年 医師・歯科医師・薬剤師調査に医師数の現状に関する資料がある。その中の、厚生労働省:統計表 9 医療施設従事医師・歯科医師数の年次推移,施設の種別・性・診療科名(主たる)別をみると、病院・診療所別の主たる診療科別の医師数の推移が分かる。


# 病院医師数の推移(主たる診療科別)

2004年 2006年 増加率
総数  163,683  168,327  2.8%
内科  34,788  31,096 △10.6%
内科計  53,940  51,207 △5.1%
外科  18,147  16,738 △8.8%
整形外科  12,093  11,853 △2.0%
小児科  8,393  8,228 △2.0%
産婦人科  6,685  6,380 △4.6%
リハビリテーション  1,569  1,733  10.5%

 注:内科計には、内科・心療内科・呼吸器科・消化器科(胃腸科)・循環器科・アレルギー科・リウマチ科を含む。また、産婦人科計には、産婦人科・産科・婦人科を含む。


 病院勤務医総数がわずかながら増えているにも関わらず、主要科は軒並み大幅な減少となっている。特に、内科・外科の落ち込みは著しい。医療崩壊は、従来言われている小児科や産婦人科より、内科・外科の方がより深刻である。
 なお、2004年にはなかった研修医枠が、2006年には14,385人分含まれていることに注意しなくてはならない。従来のストレート研修では、この分が各診療科に割り振られていた。
 医師・歯科医師・薬剤師調査は2年に1回実施される。主要診療科の医師数がどのように変化しているか、平成20年度(2008年度)分調査の公表が待たれる。