2013-01-01から1年間の記事一覧

脳からみた認知症

認知症患者が急増している。認知症はcommon disease である。転倒・骨折で入院する患者で、治療が長引く主要な原因は認知症である。肺炎などの内科疾患で入院する高齢者の多くに認知症がある。医師および関連職種が認知症に関する基礎的知識をどのように習得…

要介護5大要因のなかで認知症の割合が増加中

国民生活基礎調査|厚生労働省において、3年に1回、要介護者の状況に関する調査が行われている。【関連エントリー】 高齢者のうち日常生活活動に影響ある者は約2割(2013年1月16日) 日本における認知症有病率(2012年10月27日) 平成10年(1998年)から平…

PT・OT・ST国家試験合格者発表2013

理学療法士・作業療法士、言語聴覚士国家試験の合格者が発表された。第48回理学療法士国家試験及び第48回作業療法士国家試験の合格発表についてと第15回言語聴覚士国家試験の合格発表についてに合格率が載っている。 【関連エントリー】 リハビリテーシ…

ひさしぶりの更新

久しぶりにエントリーを書いた。 実は、2月15日に小樽で転倒した時に強打した左上肢の症状がかなり悪化していた。受傷当初は、前腕近位部橈側の安静時痛が著しく、ホテルで唸っていたことを覚えている。また、他動的に動かす分にはまだ良いが、筋収縮を伴う…

腰痛症は国民病

http://www.asahi.com/tech_science/update/0323/TKY201303230226.htmlという記事が、本日の一面トップを飾っていた。本記事の内容は大きく2つに部分に分かれている。 1.腰痛患者の推定値 厚労省研究班(主任研究員=吉村典子・東大病院特任准教授)の調…

河原ノ者・非人・秀吉

服部英雄著「河原ノ者・非人・秀吉」を読んだ。【関連エントリー】 日本の歴史をよみなおす 畏怖と賎視(2012年8月18日) 河原ノ者・非人・秀吉作者: 服部英雄出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2012/05/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 8回この商…

小樽雪あかりの路、点灯前に転倒

地域リハビリテーションの話をしに札幌に行ったついでに、小樽雪あかりの路 official websiteはリニューアルしましたを見てきた。2011年11月末に函館を訪れたことはあるが、厳冬の時期に北海道旅行をするのは初めてだった。十分注意をしていたつもりだったが…

迫り来る銀色の津波

最近掲載された、The New England of Medicineの視点(Perspective)、The Underside of the Silver Tsunami ― Older Adults and Mental Health Care ― NEJMをタイトルにひかれ読んだ。当初、東日本大震災におけるTsunamiのことを扱ったものかと思ったが全く…

要介護傾向の高齢者被災地で急増

http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201302080598.htmlという記事が載った。どうやら、この記事は「東日本大震災被災者の健康状態に関する調査研究 石巻市雄勝・牡鹿地区の被災者の健康状態」の調査結果公表 |報道発表資料|厚生労働省の続報をまとめ…

人工関節等の障害認定評価見直しへ

2012年11月28日、人工関節等の障害認定の評価に関するワーキンググループ(第1回)資料 |厚生労働省が開催された。 資料(PDF:980KB)内にある資料4「見直しの方向性」、資料5「障害認定の在り方に関する研究(厚生労働科学研究)における骨子案を踏まえ…

東京都区部はリハビリテーション資源不足地域

NHKスペシャルを見て、気になったことがある。最初に紹介された80歳代の男性だが、リハビリテーションを十分受けていないのではということである。【関連エントリー】 都市部における低所得高齢者の実態(2013年1月20日) この男性の基礎疾患が何か全く分…

都市部における低所得高齢者の実態

NHKスペシャルを見た。これまで、関連エントリーで、都市部の高齢者増問題、要介護状態比率、高齢者向け住まいの問題をとりあげてきた。今回は、低所得高齢者の実態をとりあげる。 【関連エントリー】 都市部の急速な高齢者増が深刻な問題に(2013年1月1…

高齢者のうち日常生活活動に影響ある者は約2割

高齢社会を考えるうえで覚えておきたい数値がある。それは、65歳以上の高齢者のうち日常生活活動に影響ある者は約2割、日常生活活動(ADL)に支障がある者は約1割、ということである。【関連エントリー】 都市部の急速な高齢者増が深刻な問題に(2013年1月1…

リハビリテーション専門職養成施設急増に伴う供給過剰の懸念

社会保障統計年報データベース|国立社会保障・人口問題研究所は資料が豊富である。この中の第3部第12節 第323表 理学療法士及び作業療法士数(登録者数)をもとにグラフを作ってみた。【関連エントリー】 規制緩和による医療関係職養成校急増(2008年6月1日…

訪問マッサージ規制強化は施術者側委員も同意

本ブログに対するコメントを読んでいて、訪問マッサージに対する規制強化が既定路線になっていることがほとんど知られていないことに気づいた。今回、現状に対する認識を深めていただくために、あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会の関…

都市部の急速な高齢者増が深刻な問題に(各地方版)

せっかくなので、都市部の急速な高齢者増が深刻な問題に(2012年1月13日)の各地方版もアップする。 高齢化率は、20%未満■(青)、20〜25%■(緑)、25〜30%■(黄)、30〜35%■(橙)、35〜40%■(赤)、40%以上■(黒)と色分けし、図示している。 一方、…

都市部の急速な高齢者増が深刻な問題に

医学書院/週刊医学界新聞:第3009号 2013年01月07日は、「2025年の医療と介護」という特集である。この中に、次のような記述がある。 本特集のテーマである"2025年"は,いわゆる「団塊の世代」(1947〜1949年に生まれた人)が75歳以上の後期高齢世代となる年…