本日釜石鵜住居復興スタジアムで予定されていたラグビーワールドカップ「ナミビア v カナダ」戦が、台風19号の被害を考慮し中止となりました。
【10月13日(日)「ナミビア v カナダ」(釜石鵜住居復興スタジアム)試合開催中止について】
— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) October 12, 2019
ワールドラグビーとラグビーワールドカップ2019組織委員会は、非常に強い台風19号の日本接近に伴い、様々な可能性を慎重に検討した結果、試合を中止することを決定いたしました。#RWC2019 #NAMvCAN #RWC釜石
釜石鵜住居復興スタジアムは、東日本大震災で被災した釜石市鵜住居地区の中学校と小学校の跡地に建設されました。常設シートは約6千席ですが、国際試合用に約1万席分の仮設スタンドが整備されています。
この仮設スタンドは、ラクビーワールドカップが終わると取り壊されますが、約6千席にダウンサイジングしても年間約4千万の運営費がかかります。人口約3万人の釜石市にとっては大きな負担であり、外部委託を含め様々な案が検討されています。
本日、試合を行うはずであったカナダ代表は、釜石市で泥片付けのボランティアを行いました。
台風19号の影響で、本日の試合が中止になったカナダ代表 @RugbyCanada🇨🇦
— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) October 13, 2019
そのまま釜石の町に残り、ボランティア活動を行いました🍁✨#RWC2019 #RWC釜石 #NAMvCAN pic.twitter.com/bwTpHAJPsV
一方のナミビア代表も、宮古市でファン交流会を開催しています。
台風の影響で試合が中止になったナミビア代表は、滞在先の岩手県宮古市でファン交流会を開催🇳🇦✨
— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) October 13, 2019
台風の被害を受けた市民を元気づけたいと、ナミビア代表側から市に打診し実現しました👏#RWC2019 #RWC釜石 #NAMvCAN
※岩手県宮古市公式Facebookより@miyako_cityhttps://t.co/bpOqZFVILv pic.twitter.com/psUrQqwrTG
ワールドカップで戦いたいという両国代表の心中を察すると、いつの日か、なんとかして釜石の地で幻のカナダ対ナミビアの試合を開催して欲しいという思いはありますが、肝心の鵜住居復興スタジアムの仮設スタンドが撤去されてしまうことを考えると、叶わぬ夢ということになります。
ただし、スタジアムは小規模となりますが、かつて日本選手権7連覇を果たした新日鉄釜石の後継チームである釜石シーウェイブスRFCの本拠地として使用されます。釜石道だけでなく、三陸自動車道もまもなく全線開通となります。陸の孤島だった地域もアクセスが良くなっていますので、いつか、シーウェイブスの試合を見に行きたいと思っています。
最後に、この夏、三陸海岸を縦断した時に釜石鵜住居復興スタジアムにも寄った時に撮影した写真を何枚か置いておきます。ご覧いただければ幸いです。