FISH!哲学
http://wisdomofcrowdsjp.wordpress.com/2010/05/05/a074/が、はてなブックマークを集めている。中身を読んで、これはFISH!哲学そのものではないかと感じた。
- 作者: スティーヴン・C・ランディン,ジョン・クリステンセン,ハリー・ポール,相原真理子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2000/12/19
- メディア: 単行本
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FISH!哲学を医療現場にいち早く導入したのが、慈恵医大である。数年前に看護部長さんの講演を聞いた。青戸病院事件で意気消沈していた病院の雰囲気が、FISH!哲学導入で劇的に変化した、とのことである。http://www.jikei.ac.jp/boshuu/recruit_nurse/fish.htmlにFISH!哲学の原理が紹介されている。
「FISH!」の原理
- 楽しく遊び心を持つ
- 人を喜ばせる
- 注意を向ける
- 態度を選ぶ
この4つの原理を各自が自分の方法で実践することで、自分の仕事の価値を見出せたり、思いやりのある前向きの姿勢となります。「FISH!」哲学の導入により組織の活性化を目指しています。
4つの原理の中で、基本的なものは、「注意を向ける」、「態度を選ぶ」である。相手に向き合う。電子カルテの場面ばかり見ていてはいけない。また、病院の都合ばかり話をし、相手の訴えに耳を傾けないとは問題である。ニーズを見極め、丁寧な態度で接遇することが基本である。
次の段階が、「楽しく遊び心を持つ」、「人を喜ばせる」である。同じことをするのなら、楽しくしましょう、という雰囲気づくりが大事である。現場の意見を尊重し、創意工夫をすることで思いもかけない効果が生じる。
慈恵医大HPで紹介されている写真で最も目立つのは、看護師さんたちのカラフルなユニフォームである。白衣特有の権威主義的な雰囲気が払拭されている。看護師募集が殺到し、離職率が低いと聞いている。職場満足度が高い組織は、顧客満足度も高い。
当院でも、「FISH!」に触発されて様々な取組みをしている。この間退院した患者さんが、「とても楽しかったです。」という感想を述べておられた。最高の褒め言葉と感じた。