LDLコレステロールを下げすぎると脳出血の危険性が増大する?

 医療・医学ニュースサイト メディカルトリビューン | Medical Tribuneに、「一般住民でLDL-C低値と脳内出血死亡が関連」と題された記事が載った。を紹介したものである。

このなかで、LDL-C値80mg/dl未満の脳内出血死亡リスクは、100mg/dl以上の約2倍に上昇することが認められた。LDL-C低値の影響を詳細に検討した今回の研究から、一般住民においてはLDL-C適正下限値を検討する必要があるかもしれないという新たな問題が提起された。


 最近、脳梗塞発症リスクとしてLDLコレステロール高値が指摘されるようになり、スタチン製剤を使用して厳密にLDLコレステロール値を下げることが推奨されている。しかし、LDLコレステロール下げた患者の中から脳出血を起こす例も散見されるようになってきた。本研究の結果をみると、LDLコレステロールの適正値をどこにするべきかは議論の余地がある。