奥のヨコ道、俳句でハイク

 鳴子ネタをもうひとつ。

  宮城・山形県境で27日にあった、松尾芭蕉の足跡をたどる「俳句ハイク」ツアー。参加した30人は枯れ枝をつえ代わりに、つづら折りの急斜面を越えながら5・7・5のリズムに思いをのせた。7月中旬には米国の大学生20人も挑戦する予定で、地元自治体や観光協会はひそかなブームに沸いている。(乗京真知)


  27日の参加者は、口コミで集まったブラジルや米仏、日中韓、モンゴルの出身者。芭蕉が宮城から山形に抜けた日取りとほぼ同じで、芭蕉が最も苦労したとされる約10キロの区間が選ばれた。


  午後0時半。ツアーは、芭蕉が関所の番人に怪しまれて足止めをくったとされる「尿前(しと・まえ)の関」(大崎市鳴子温泉)から始まった。番人の子孫の遊佐妙子さん(73)がゲストで登場。「我が家に伝わる口承では、芭蕉さんはみすぼらしい格好で来たそうです。だから、うちの家訓は『外見で人を見ては駄目』」などと語って一行を見送った。


  行程の約半分は昔ながらの山道だ。参加者は枝をつかみながら坂を上ったり、沢を飛び越えたり。わらじ姿のフランス人・ブルーノさん(51)は「コケのじゅうたんの上を歩けるなんて贅沢(ぜい・たく)だね」と古道をじっくり踏みしめた。


  ツアー企画者の一人で冒険家の大場満郎さんは「アマゾンの暑さはこんなもんじゃなかったよ」と一行を鼓舞。「ワニを輪切りにして丸ごと空揚げで食った」などともり立てた。


  目的地の「封人(ほう・じん)の家」(山形県最上町)に着いたのは午後6時前。芭蕉が名句「蚤虱(のみ・しらみ) 馬の尿する 枕元」をよんだ民家だ。地元住民は餅や雑煮でもてなし、参加者はそれぞれの母国語で苦吟した。
 奥の細道については四国の「お遍路さん」に負けない素材として売り出せないか、東北観光推進機構なども観光ルート化を模索中だ。

http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000000906280005


 鳴子から新庄へ抜ける国道47号線を走っていると、奥のヨコ道という看板がある。奥のヨコ道を俳句を作りながらハイキングするというのは、なかなか魅力的である。
 調べてみると、奥の細道歩き旅 鳴子〜赤倉というサイトを見つけた。地図もあり、写真も豊富で、実際に踏破しようとする時に役立ちそうである。全道踏破は二の足を踏むのなら、尿前の関から中山平まででも良い。ちなみに、中山平温泉はアルカリ泉でうなぎの湯とも言われている。入るとつるつるの肌になる。もちろん、かけ流しである。共同浴場http://shintoronoyu.com/につかって、疲れをいやすのも良い。