送迎サービス中の事故対策
通所の送迎サービス中の事故が問題となっている。http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kourei/hoken/kaigo_lib/tyuui/syaryou/index.html内にある「介護施設等への送迎用車両の運行について」等より。
介護施設等への送迎用車両の運行について
今般、介護施設の送迎用車両とワゴン車が出会い頭で衝突し、車外に放出されるなどして、3人の方が亡くなる交通事故が発生しました。 このため、貴施設・事業所におかれましては、介護施設等へ利用者を送迎する際、乗車する方のシートベルト着装の確認などを発進前に必ず行い、交通事故による車外放出、車内衝突の防止対策を執るよう、お願い申し上げます。
なお、本件については、警視庁において別紙チラシを作成しておりますので、ご活用く ださい。
続いて、http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20090118-OYT8T00822.htmより。
介護送迎車 事故防げ
運転者教育へ警察が協議会
県内でデイサービス(通所介護)送迎中の事故が相次いでいる。稲敷市内では昨年12月、送迎中の乗用車が、乗用車と出合い頭に衝突し用水路に転落、70〜80歳代の女性3人が死亡した。送迎中の事故を減らそうと、神経をとがらす介護事業所や関係機関の取り組みを追った。
もう一つ、masaの介護福祉情報裏板 : 通所介護送迎者からの転落死亡事故 - livedoor Blog(ブログ)より。
昨日、北海道津別町が運営するデイサービスで、送迎用のマイクロバスのリフトから車椅子ごと転落した男性利用者が、頭を強く打ち死亡する事故が起きた。
事故の状況は、デイサービスセンターに到着しリフトを使って降りる際に、リフトについている車止めが操作の途中ではずれて、地面から約30cmのところで男性利用者が車椅子ごと後ろ向きに転落、後頭部をアスファルトに打ちつけ死亡したものである。
送迎サービス中の事故は、運転中の交通事故と乗降時の転倒・転落に大分される。
定員10名以内なら、普通免許保持者でも送迎車の運転が可能である。この間、介護報酬が低く抑えられ、送迎サービスも基本部分に包括された。本来なら、送迎専門職員がいることが望ましい。しかし、実態としては施設職員が疲労を残したまま送迎車を運転している。さらに、利用者は要介護の状態であり、認知機能低下のためシートベルトもままならない。
乗降中にも事故は起こりうる。ご紹介した事例はリフトからの転落であるが、タラップ等の段差のところで転倒する場合もある。要介護高齢者は、尻もちをついただけで大腿骨頸部骨折を起こす。頭部外傷を起こし、重篤な障害を残すこともある。
送迎なしの通所サービスは利用者から選ばれない。介護事業所にとって、送迎時の事故予防対策が急務となっている。