新型インフルエンザ停留措置と京都のおもてなし

 新型インフルエンザの濃厚接触者に対する停留措置に対し、見直しが検討されている。

 厚生労働省は12日、新型インフルエンザ感染者と同じ航空機内などで接触し、感染の疑いのある「濃厚接触者」に対し、ホテルなどに停留(留め置き)させる期間を短縮する考えを示した。


 新型ウイルスの毒性や感染力が想定より低く、人権に配慮するためで、短縮に向けた新たな基準は、専門家で作る国の諮問委員会で正式に決定する。


(2009年5月12日20時13分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090512-OYT1T01065.htm


 現在のところ、新型インフルエンザは、感染力・致死率とも通常の季節性インフルエンザと大差がないと言われている。過度に恐れる必要はないが、注意を怠るべきではない。ただし、強毒性の鳥インフルエンザを想定したマニュアルを遵守するよりは実態にあわせて見直しをした方が良い。


 停留措置に関してもう一つ。

 京都府は11日、新型インフルエンザに感染した大阪府寝屋川市の高校生との「濃厚接触者」とされた米国人観光客4人の健康状態に異常がないことを明らかにした。10日間の外出自粛を受け入れ、宿泊施設内で暮らす4人に、市は和菓子や英訳された源氏物語、観光ガイドなどを差し入れた。


 門川大作市長が「せっかく来てもらったのにお気の毒。任意で協力してもらっているのだから」と提案。市職員らが話し合い「少しでも観光気分を味わってもらおう」と差し入れ内容を決めた。京都の風景などを写した写真集や書籍計20冊、八ツ橋やあられ、ようかんなどの和菓子6種類をプレゼントすると、4人は歓声を上げて喜んだという。


 市観光企画課の北村信幸課長は「感染症の騒ぎがあると、守り一辺倒になりがち。騒ぎが収まったら、また来たいと思ってほしい」と説明している。


[ 2009年05月11日 20:42 ]

http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090511123.html


 流石に京都のおもてなしの心は違うと感嘆した。停留措置が早く解除され、京都の風物を堪能していただきたいと願う。
 そういえば、最近、京都に行っていない。今年、少し長い休暇をとれるようなら、家族で京都観光も良いかもしれない。洛中や洛東などは、学会のついでにたびたび訪れているので、どうせなら、大原や宇治など少し離れたところを訪ねてみたい。