非正規労働者の雇い止めは愛知県で最も深刻
厚生労働省:非正規労働者の雇止め等の状況について(2月報告)より。
1.全国集計結果
派遣又は請負契約の期間満了、中途解除による雇用調整及び有期契約の非正規労働者の期間満了、解雇による雇用調整について、昨年10月から本年3月までに実施済み又は実施予定として、2月18日時点で把握できたものは、全国で2,316事業所、約15万8千人となっている。
なお、就業形態別の対象人数の割合をみると、「派遣」が68.0%、「契約(期間工等)」が18.3%、請負が8.2%等となっている。
内訳をみると、雇い止めのほとんどが製造業である。
- 派遣: 107,375人中、106,289人(99.0%)
- 契約: 28,877人中、280,113人(97.4%)
- 請負: 12,988人中、11,967人(92.1%)
- その他: 8,566人中、5,935人(69.3%)
都道府県別でみると、愛知県が23,897人と突出している。愛知には、トヨタや三菱自動車など自動車産業が集中している。輸出頼みの製造業は、米国経済の悪化と急激な円高で大打撃を受けた。製造業への派遣自由化の恩恵を最も受けたのが自動車産業だったことを、厚労省の雇い止めデータがいみじくも示している。