オシム氏、日本の試合観戦 やつれた表情に鋭い眼光

 オシムさんお帰りなさい−。サッカー日本代表イビチャ・オシム前監督(66)が30日、東京・国立競技場で行われた、日本と自らの祖国ボスニア・ヘルツェゴビナとの国際親善試合を観戦。昨年11月に脳梗塞(こうそく)で倒れた後、初めて公の場に姿をみせた。
 一時は生命も危ぶまれる状態だったが「奇跡的な回復」(川淵三郎日本サッカー協会会長)を遂げ、現在は東京都内の施設でリハビリを続けている。ワゴン車で競技場に到着したオシム前監督は、アシマ夫人、看護師らに付き添われゆっくり歩いて入り口へ。闘病生活のせいか右手につえを持ったオシム前監督はやつれた表情だったが、鋭い眼光は以前と同じ。
 試合のハーフタイムに、観戦するオシム前監督の姿が大型映像装置に映し出されると、場内は拍手に包まれた。オシム前監督はこれに小さく右手を振って応えた。

[ 共同通信社 2008年1月30日 21:04 ]


 オシム前監督が、国立競技場に帰ってきました。
 テレビ画面で歩いている姿を見ました。想像以上の回復です。杖はついていましたが、歩容も良く、装具もつけていないように思えます。川淵日本サッカー協会会長が声をつまらせ、「命を取り留めてほしい。かなり厳しい状況です」と語った当時のことを思い起こすと、奇跡的と言えます。
 くしくも、日本代表の相手は、母国のボスニア・ヘルツェゴビナオシム監督の元気な姿は、ボスニア・ヘルツェゴビナにも届いたはずでしょう。