夢を跳ぶ

夢を跳ぶ―パラリンピック・アスリートの挑戦 (岩波ジュニア新書)

　笑顔の素敵さと誇らしげな義足姿に惹かれ思わず購入した本です。書店の会計前のコーナーに平積みになっていました。数ある義足アスリートの中で、競技姿の格好良さはトップクラスです。彼女自身のブログ、パスワード認証をご覧いただければ、その魅力がお分かりになると存じます。

　闘病生活、リハビリテーション、復学、就職、そして、義足アスリートとしての成長が平易な文章でつづられていきます。骨肉腫を告知された時に、お母さんから贈られた言葉が彼女を支えています。
　「神様はその人に乗り越えられない試練は与えない」

　宮城県気仙沼市出身で、名前の「真海」も地元の美しい海に由来しているのではないかと思います。北京パラリンピック代表に決まって気仙沼市長を表敬訪問した時の言葉が印象に残ります。
　「あなたが思っている以上に、みんなあなたのことを誇りに思い、応援していますよ」

　小学校などから講演に招かれることも多いとのことです。彼女の話を聞くことで、子どもたちに生きることの大切さが伝わっていくのではないかと思います。

　出会う全ての人を味方につける、その笑顔。今後の活躍に期待しています。