PT・OT・ST国家試験合格者発表2014

 理学療法士作業療法士言語聴覚士国家試験の合格者が発表された。http://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/siken08_09/about.htmlhttp://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/siken21/about.htmlに合格率・合格者数が載っている。


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 今年の受験者数、合格者数、合格率は以下のとおりである。

受験者数 合格者数 合格率
理学療法士  11,129  9,315  83.7%
作業療法士  5,474  4,740  86.6%
言語聴覚士  2,401  1,779  74.1%


 過去5年間の受験者数、合格者数、合格率を示す。
# 2013年

受験者数 合格者数 合格率
理学療法士  11,391  10,104  88.7%
作業療法士  5,279  4,079  77.3%
言語聴覚士  2,381  1,621  68.1%


# 2012年

受験者数 合格者数 合格率
理学療法士  11,956  9,850  82.4%
作業療法士  5,821  4,637  79.7%
言語聴覚士  2,263  1,410  62.3%


# 2011年

受験者数 合格者数 合格率
理学療法士  10,473  7,786  74.3%
作業療法士  5,824  4,138  71.1%
言語聴覚士  2,374  1,645  69.3%


# 2010年

受験者数 合格者数 合格率
理学療法士  9,835  9,112  92.6%
作業療法士  6,469  5,316  82.2%
言語聴覚士  2,498  1,619  64.8%


# 2009年

受験者数 合格者数 合格率
理学療法士  9,119  8,291  90.9%
作業療法士  6,675  5,405  81.0%
言語聴覚士  2,347  1,344  57.3%


 2009〜2014年の受験者数を見ると、PTは9,119→9,835→10,473→11,956と増加傾向だったが、2013年に初めて11,391名と減少した。2014年には11,129名とさらに減っている。一方、OTは6,675→6,469→5,794→5,821→5,279と2009年をピークに減少に転じているが、今年5,474名とやや盛り返した。STは2,347→2,498→2,374→2,263→2,381→2,401であり、大きな変動はない。
 養成校急増の一方、PT・OTは受験者数減少というねじれ現象が生じていることを考えると、全国規模で養成校の定員割れが生じているのではないかと推測する。


 第1回言語聴覚士試験があった1999年から今年までの合格率は以下のとおりである。

理学療法士 作業療法士 言語聴覚士
2014年  83.7%  86.6%  74.1%
2013年  88.7%  77.3%  68.1%
2012年  82.4%  79.7%  62.3%
2011年  74.3%  71.1%  69.3%
2010年  92.6%  82.2%  64.8%
2009年  90.9%  81.0%  57.3%
2008年  86.6%  73.6%  69.5%
2007年  93.2%  85.8%  54.5%
2006年  97.5%  91.6%  62.4%
2005年  94.9%  88.4%  55.8%
2004年  97.9%  95.5%  68.4%
2003年  98.5%  91.6%  42.0%
2002年  95.7%  90.6%  53.8%
2001年  96.9%  94.8%  49.1%
2000年  95.4%  97.5%  42.4%
1999年  93.5%  90.6%  87.9%


 PTは、2010年を最後に90%を割り込んだままとなっている。OTは70%台に落ち込んでいた合格率が久しぶりに80%台後半となった。OTがPTの合格率を上回ったのはこの16年間では初めてである。STは第1回を除けば過去最高の合格率となった。国試の難易度が変化したのか、それとも受験者の質が変わったのかは本データだけでは不明である。