ビール用ボンベ、酸素吸入に転用しないで

 医療事故でニュースを検索していたら、次の記事がヒットした。

[三面]「ビール用ボンベ、酸素吸入に転用しないで」メーカー呼びかけ
カンボジアウォッチニュース
2009年02月10日


 カンボジア醸造株式会社は9日、同社から盗まれた炭酸ガスボンベが酸素に詰め替えて病院で使用されているとして、死傷事故につながるおそれがあるのでやめるよう、国内メディアを通じて呼びかけた。


 同社の社員が先月、ボンベが紛失していることに気づき、調査の結果、300本が盗まれていることが判明した。同社によれば、盗難ボンベの多くは、レストランに貸し出されたまま戻らなかったという。


 被害の届出を受けた警察が同社と協力して捜査したところ、プノンペンのチョムカー=モーン区警察は先月19日と20日、医療用機器販売店で2本の盗難ボンベを発見した。ボンベは何者かによって表面の記章が削り取られており、その結果、壁が薄くなって破裂の危険が増していたほか、同社によればそもそもビール用のガスボンベはバルブ形状がドラフトビールサーバーに特化しているため、爆発のおそれがあり非常に危険だという。


 NGOメディコープスのガンサー=ヒンツ博士は、医療現場でそのようなボンベを使うことは信頼性が低く死傷のおそれもあると述べた。二酸化炭素の残った、酸素の充分入っていないボンベによる吸入は、患者に窒息症状を起こさせる危険があるという。


 同社と警察では、台所用の燃料ガスボンベに転用されている可能性も高いとして、引き続き、販売店などに対する捜査を継続している。


 トゥオル=コーク区犯罪警察のニー=ダラヴット副長官は、適切に管理しなかった同社にも責任があると述べた。


 同社では、とがめないのでボンベを返してほしいと呼びかけている。


2009年02月10日
カンボジアウォッチ編集部

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 カンボジア旅行中に病気になった時には、酸素ボンベに近寄らないようにしましょう。