福岡空港の小型機専用車椅子リフト

 日本リハビリテーション医学会学術集会から帰る際、福岡空港で車椅子搭乗用リフトの使用場面に遭遇した。

小型機専用車椅子リフト

 バリアフリー:公共交通関係のガイドライン - 国土交通省内に公共交通機関の旅客施設・車両等・役務の提供に関する移動等円滑化整備ガイドラインバリアフリー整備ガイドライン)がある。このガイドラインの旅客施設編、第3部 個別の旅客施設に関するガイドライン4.航空旅客ターミナルに航空機旅客搭乗橋が物理的制約のため利用できない時の代替設備例が掲載されている。

空旅客搭乗用の代替設備の例

 福岡空港で見たのは、小型機専用車椅子リフトである。なお、このリフトにはJALのロゴが載っているが、使用されていたのはANA系列の飛行機である。会社の枠を超えて利用されている。

 東京パラリンピックに向けて準備する過程で、バリアフリー化が推進された。車椅子ユーザーの飛行機搭乗問題もそのひとつである。福岡空港の場合、発着便数がかなり多いため小型機の搭乗には旅客搭乗橋が使用できないことが少なからずある。その場合、バスでターミナルの外れまで移動しタラップを昇降し小型飛行機に登場する必要があるが、この小型機専用車椅子リフトが大活躍している。

 

 飛行機の出発時、車椅子用リフトも一緒にお見送りをしてくれていた。空港スタッフの一員として誇り高く働いているかのように見えた。