マスターズ陸上、5年毎に最若手
朝日新聞、「生きている限り力試し」102歳男性、砲丸投げ世界新より。
2008年9月27日22時51分
宮崎市で開催中の第29回全日本マスターズ陸上競技選手権宮崎大会で、27日、男子砲丸投げ100歳以上の部に出場した岩手県釜石市の下川原孝さん(102)が、5メートル11センチの世界新記録を樹立した。6月に出した自身の記録を20センチ上回った。
下川原さんは円盤投げとやり投げでも世界記録保持者。「最近ずっと練習してなかったのに、まさか新記録とは」と驚いていた。
3キロの砲丸を両手で抱え、そっと引いた右腕を勢いよく突き上げると、鉄球は5メートルを超えて飛んだ。全6投中、1投目で世界新記録を達成。会場の大きな歓声をよそに、ひょうひょうとベンチに戻り、「まだ伸びるはず」と6投目まで投げ続けた。
普段ほとんど練習はしないが、毎朝欠かさず数分間の指の曲げ伸ばし運動をしている。「この年になると体力を維持するだけで精いっぱい。あとは気力の問題。生きている限り力を試し続けたい」
ちなみに、世界マスターズ陸上の世界記録は、WMA Record Administration - List Output内にある。
100歳以上の部をみると、次のとおりとなっている。
- 円盤投げ Men Outdoor Discus Throw (Last update: 10 September 2008):10.72m、Takashi Shimokawara(JPN)、100歳、2007年6月24日
- やり投げ Men Outdoor Javelin Throw (Last update: 10 September 2008):12.42m、Takashi Shimokawara(JPN)、101歳、2007年10月26日
- 砲丸投げ Men Outdoor Shot Put (Last update: 10 September 2008):4.12m、Waldo McBurney(USA)、100歳、2003年7月4日
日本マスターズ陸上競技連合、マスターズ陸上とはをみると、次の記述がある。
生涯楽しく同年代の人々と競技ができます。5歳刻みであるため、5年毎にクラス別 の最若手となり記録更新・上位入賞のチャンスもあります。
長生きすると、世界記録保持者になるチャンスが生じる。ちなみに、どの種目もまだ105歳以上クラスの世界記録は樹立されていない。