柴田淳 COVER 70's

 柴田淳による初のカバーアルバムが、好調な売れ行きを示しています。

COVER 70's(初回限定盤)

COVER 70's(初回限定盤)

 柴田淳が10月31日にリリースした、70年代の日本の名曲をカバーしたアルバム『COVER 70’s』が、11月2日付けiTunesアルバムチャートで総合部門1位を獲得した。さらに、音楽配信サイト「mora」のアルバムランキングでも総合・邦楽部門ともに1位、店着日となった10月30日付けのオリコン アルバムデイリーランキングでは初登場3位を記録するなど、CD、配信ともに好調だ。

柴田淳、名曲を唄いこんだ初カバーアルバムがiTunesなど配信チャートで1位に | BARKS


 収録曲は次のとおりです。
1.異邦人  (久保田早紀 1979年)
2.みずいろの雨 (八神純子 1978年)
3.迷い道 (渡辺 真知子 1977年)
4.あなた (小坂明子 1973年)
5.木綿のハンカチーフ太田裕美 1976年)
6.飛んでイスタンブール庄野真代 1978年)
7.春春の影(TULIP 1974年)
8.秋桜山口百恵 1977年)
9.東京 (マイ・ペース 1975年)
10.スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット 1975年)
11.22才の別れ (風  1974年)
12.Mr.サマータイム (サーカス 1978年)
13.卒業写真 (荒井由実 1975年) ※初回限定盤のみ収録


 視聴はこちら、iTunes 柴田淳「COVER 70's」で可能です。


 このアルバムが発売された10月31日から11月4日にかけて、ちょうど研究会と会議が重なり、青森と東京に4泊5日の出張をしていました。前日の10月30日にフライングゲットをし、早速iPod touchに入れ、新幹線の中でエンドレスに聞き込んでいました。
 収録曲のほとんどは、リアルタイムで聞いています。ただし、当時はまだCDはなく、レコード盤でした。ステレオは高価かつ繊細な機械であり、持っていることがステータスとなる時代でした。当然のことながら、お金のない中高生、大学生にとって、レコードを買うことなどできません。その代わりに、カセットレコーダーを買い、FM雑誌の週間スケジュール表を見て、お気に入りの曲がかかるのをじっと待つというような青春時代を過ごしていました。当時の流行曲をカセットテープがすり切れるまで聴いた記憶があります。収録曲は、そういう時代に生まれたヒット曲です。多くの人に愛され、誰もが口ずさむことができ、耳に馴染んでいる曲ばかりです。
 正直、あまり売れている歌手とはいえない柴田淳がカバーを出して、どのような反応が来るか不安でした。曲のアレンジは原曲のイメージを崩さない程度に抑えています。となると、歌い手の力量がもろにでます。もともと彼女の大ファンで、発売されるアルバムは即日手に入れ、ファンクラブにも入り、コンサートにも必ず行っています。そういうファン心理なので、冷静に判断はどうしてもできないのですが、想像以上に素晴らしい出来です。オリジナルとは違う彼女独特の味わいが出でています。歌詞を丁寧に歌い込んでおり、原曲の持つイメージがストレートに伝わってきます。なかでも、「木綿のハンカチーフ」は昔から好きだったのですが、聞くたびに恋人への想いを伝える女性のいじらしさに涙が流れてしまいます。
 彼女は、もともとシンガーソングライターで、オリジナルアルバム、シングルに収録されている曲は全て自作です。容姿もご覧のとおりで、私がファンになったきっかけも、ITunesのシングルチャートに入っていた「HIROMI」のジャケットを見て、一目惚れしてからです。容姿で引き寄せられ、声に魅了され、曲が気に入り、聞き込む中で、歌詞に心を揺さぶられる。気になって他の曲にも手を出し、同じような経験を繰り返しながら、とりこになっていくという過程をとります。iTunesのJ popヒットチャートでも、約1週間ほど「COVER 70's」が1位を続け、top 100の中に彼女のアルバムがその他に4つも入るという状態になっていました。柴田淳のことを全く知らない新たなファン層が開拓されたのではないかと感じています。
 ホームページのダイアリーをみると、現在、オリジナルアルバム用の曲を作っているところのようです。たぶん、来年の春頃にはコンサートツアーがあるのではないかと予想しています。両方とも楽しみに待ちたいと思います。