昭和の匂いがする肘折温泉郷

 猛暑が続いています。先日のゲリラ豪雨の際には落雷があり、病院も一時停電となりました。電子カルテも一瞬画面が消え、病状説明をしながら書いていた記録が失われそうになりました。あとでニュースを見て知ったのですが、同じ頃仙台で1時間に40mm以上の降雨量を記録しており、仙台駅前が水浸しになりました。地下1階の店に雨水が集中し、水没し、救出騒ぎになるという事態にも起こっています。地球温暖化の影響による異常気象が原因なのか気になるところです。


 このような暑い日に本来なら涼みに行くのが妥当なのでしょうが、先日、わざわざ最高気温ランキングの常連である山形県に行き、温泉に入ってきました。目的地は、湯の里 肘折温泉です。


 肘折温泉に来るのは数年ぶりです。最上川の支流である銅山川沿いに広がる山あいの温泉郷です。交通が不便で、山形新幹線の終点新庄からも約1時間ほどかかります。山形自動車道東北中央自動車道を経由し、国道13号線北行するルートを使いました。休憩を入れて、仙台から約3時間ほどのところです。山形県の温泉の中で最も好きなところですが、流石にしょっちゅうは来ることができません。


 肘折温泉には、昭和の空気が流れています。狭い路地の両側に懐かしい雰囲気の旅館が立ち並びます。共同浴場上の湯の正面には、落ち着いた佇まいの丸屋旅館があります。


 丸屋旅館のすぐ近くには、レトロな雰囲気の旧肘折郵便局があります。


 温泉街の突き当りに源泉公園があり、その先に肘折ダムが見えています。


 銅山川上流対岸には、千と千尋の神隠しにも出てきそうな葉山旅館が姿を見せています。


 日帰り入浴を楽しんだ後、とんぼ帰りをしました。長時間のドライブは流石にくたびれます。この次来るときは、数日泊まって、のんびりと湯治をすることにします。