春日大社の建築様式
若草山の前を通り、春日大社に向かった。
春日大社は、藤原氏の氏神であり、興福寺とともに、手厚い保護を受けてきた。
南門である。春日大社は回廊に囲まれている。下の写真は、回廊内に入った後、南門を内側から撮ったものである。
南門正面に幣殿がある。
幣殿の後方、一段と高くなったところに中門と御廊がある。四柱の神々は中門の奥にある本殿に祭られている。御廊には数多くの燈籠が奉納されている。
神木の大杉である。
春日大社には拝殿がない。神社参拝時、通常目にするのは拝殿であり、ご神体を祭る本殿は拝殿より小さく、人目に触れないようになっていることが多い。伊勢神宮も同様に拝殿を持たない。
古社の祭祀においては、中心の祭場が幣殿となり、神職は回廊に着座していた。そして、回廊の入り口に楼門があった。拝殿は、この幣殿、回廊、楼門が一つ圧縮する形で成立した。お祓いを受ける時などに拝殿に登るが、春日大社では楼門を通り回廊内に入ることが同じ意味を持つ。
宝物殿の見学を済ませ、中の禰宜道を通り、次の目的地に向かった。