「恥ずかしながら、日本て良い国だなあと思いました」
河北新報、つらいけど頑張る 各地からの激励、支援に感謝 栗原より。
つらいけど頑張る 各地からの激励、支援に感謝 栗原
◎グラウンドに「ありがとう」 築館中生徒ら自主的に描く
宮城県栗原市築館中のグラウンドに、白線で「ありがとう」の大きな文字が描かれている。岩手・宮城内陸地震で、救助救援のため栗原に駆け付けた人々に、生徒たちが感謝の意を表した。
文字は19日の放課後に教師や生徒たちが描いた。戸田惠雄教頭は「被災した人がいる一方で、各地から自衛隊や警察などが応援にきている。感謝の気持ちを伝えたかった」と語る。生徒たちから自然に声がわき上がったという。
同校1年の男子生徒(12)は「ヘリコプターから見てもらえればいい」と期待する。行方不明者の捜索に向かう自衛隊東北方面航空隊の操縦士が21日、文字を見つけ、自衛隊は「疲労がたまりがちな災害派遣隊にとって元気付けられた」と話している。
◎「一日も早い復旧を」女子バレー栗原選手がメッセージ
栗原市内の避難所や各総合支所に、バレーボール女子日本代表の栗原恵選手(パイオニア)から届けられたサイン色紙のコピーと激励メッセージが掲げられている。
バレーボール女子が北京五輪出場を決めた後、栗原市瀬峰の農業グループや栗っこ農協が「栗原」つながりで、農産物などの「栗原の恵み」を贈ることを提案。それを知った栗原選手が被災者を励まそうと合宿先の大阪から17日、飲料水などと一緒に送ってきたという。
激励メッセージは「一日も早い復旧と皆様のご健康を願っております」との内容。農業グループの関係者は「本当にうれしい。つらい時こそ、みんなで心一つに頑張りたい」と話した。
栗原の旬の農産物などは、天童市で7月14日に開かれる壮行会で、栗原選手に手渡される。
◎救助された女性「日本は良い国」手紙につづる
地震で甚大な被害を受けた栗原市に、救助された感謝や支援の気持ちを記した手紙が続々と寄せられている。
栗原市花山で被災し、救助された女性は手紙に「助けに来ていただきありがとうございます。とても早く、大勢の方々が来て下さって私はとても驚き、うれしかったです。恥ずかしながら、日本て良い国だなあと思いました」とつづった。
手紙は自衛隊や警察、消防、赤十字などの救助・救援隊に感謝し「お命大切になさって下さい。私も頑張ります!」と結ばれていた。
千葉県の女児からは支援の気持ちを表したはがきが届いた。「私たちは助けに行きたいのですが行けません」「私もそこにぼ金をします。ガンバッテ下さいね」と記されていた。
手紙は記者らが詰める市役所1階ロビーの一角に掲示され、関係者を励ましている。
2008年06月23日月曜日
正直言って、この手のニュースに弱い。地震から約2週間。当初と比べて、岩手・宮城内陸地震について報道されることも減ってきた。その中、危険を顧みずに、地道に復興に向けた活動をしている人たちがいる。そして、救援・救助活動に対し、素直に感謝を述べることができる住民がいる。日本は、まだまだ捨てたものではない。