世界の飢餓人口10億人を超える!?

 10月16日は、世界食料デーである。国際連合食糧農業機関(FAO:The Food and Agriculture Organization)*1が1945年10月16日に創立されたことを記念し、1979年に制定された。今年のテーマは、「United Against Hunger - 飢餓に対して結束する」である。*2


 http://www.worldfoodday-japan.net/hunger/index.htmlをみると、世界の食料問題は急速に悪化していることがわかる。

 世界の飢餓人口は、2008年から2009年までの1年間に6000万人も急増し、2009年にはついに10億人を超えたと予測されました。その理由の一つに、2007年から2008年に起こった食料価格の高騰があります。


 世界食料デーは、日本のマスメディアでは全く扱われていない。一方、英文のニュースサイトを見ると、世界の飢餓問題が大々的に取り上げられている。両者のギャップの大きさが気になる。
 世界のグローバル化によって、食糧は投機の対象となっている。アメリカから発した世界同時不況がめぐりめぐって、サハラ以南のアフリカ、アジアの貧困層を餓死の危機に追い込もうとしている。日本は、世界有数の食糧輸入国であり、国際社会で大問題となっている食糧問題に関して、無関心でいることは許されない。まずは、飢餓の実態を知り、関心を寄せることから始まる。マスメディアが、FAOが行っている国際的なキャンペーンを積極的に取り上げることを望む。