若田さんのリハビリテーション

 宇宙飛行士若田光一さんの帰還後のリハビリテーションが終了した。

【ワシントン=山田哲朗】国際宇宙ステーション(ISS)に138日間滞在した若田光一さん(46)が、45日間のリハビリテーションを終え、ワシントンで21日開かれた在米日本大使館の式典に出席し、「宇宙に行く前以上に体力が戻った」と報告した。


 若田さんは先週まで、米テキサス州ヒューストンで、筋力トレーニングやジョギングなど、大学運動部の合宿のようなプログラムをみっちりこなした。このリハビリのおかげで「完全に体力が回復した」と宣言。「種子島から日本の宇宙飛行士を宇宙に送り出すような計画に携わりたい」と今後の抱負を述べた。


(2009年9月22日20時22分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090922-OYT1T00582.htm


 宇宙飛行士のリハビリテーションについては、大島 博, 水野 康, 川島 紫乃: 宇宙飛行による骨?筋への影響と宇宙飛行士の運動プログラム . リハ医学 2006; 43: 186-194 .が詳しい。

 病気やけがによる長期の寝たきり(身体不活動)では廃用症候群が生じるので,予防対策とリハビリテーション(以下,リハ)プログラムが必要である.宇宙飛行による微小重力環境では,厳重な医学検査をパスした健康な宇宙飛行士であっても,骨量減少・尿路結石,筋萎縮・筋力低下など地上の廃用症候群に似た身体変化が生じる.有効な対策を講じないと,帰還時の緊急脱出や,帰還後の社会生活復帰に影響する.

 帰還後リハは宇宙飛行士の最優先実施事項とされ,帰還後45 日後まで毎日2 時間を確保し,帰還当日や週末にも宇宙飛行士業務としてリハを計画する.

 飛行後のリハプログラムは,帰還直後から3 日後まで(第1 フェーズ),その後帰還2 週後まで(第2 フェーズ),および帰還15 日以後(第3 フェーズ)に分けて計画する.


 帰還後リハビリテーションは、次のような内容となっている。

  • 第1 フェーズ: 転倒予防に配慮.介助付き歩行(100 歩〜1 マイル),マッサージ,サウナ,バイブラバス,PNF(自己受容的神経筋促通)など。
  • 第2 フェーズ: 体力回復が目標.水中運動,歩行,チューブを用いた運動,背もたれ付き自転車エルゴメーター,マッサージ/ストレッチング,PNFなど。
  • 第3 フェーズ: 飛行前の体力水準まで回復をめざす.通常の有酸素運動や筋力強化運動や,敏捷性や協調性を高める運動など.日常の体力の回復状況を勘案して,45 日以後もリハを継続するかを検討する.


 若田さんの場合は、フルコースの帰還後リハビリテーションを行われたことになる。
 宇宙飛行士のリハビリテーションをみると、治療後の廃用症候群に酷似している。長期臥床は無重力状態に置かれたことと同等である。寝たきり状態におかれて、初めて地球の重力のありがたさを感じる。
 現在、私達が行っている医学的リハビリテーションは、質も量も十分提供できているのかという危惧を感じる。脳卒中や骨折以外にも長期臥床を強いられる状態は少なくない。侵襲の大きい治療を行う場合には、必ずリハビリテーション医療を提供するシステムを作らないと、病院で寝たきりが大量につくられることになる。

気管支異物発見、がぶ飲みに注意

 この事件はWendy'sのせいではなく、早食いが原因である。

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 ジョン マンリーはニューヨーク州からノースカロライナ州に引っ越して以来2年間も肺の痛みに苦しんできた。複数の病院で検査を受けたが痛みの原因を解明できず、1人の医者に肺を摘出せねばならないとまで言われた。しかしデューク大学病院の医師がマンリーの肺の中に約2cmほどの異物を発見し、摘出手術を行った。
 気管支鏡を使って行われた手術が成功したが、担当医のモーメン ワヒディらスタッフは摘出された異物を見てただ驚くばかりだった。「皆が(異物を)見ていて、文字のようなものが書いてあると気づいた。その文字を一字づつ読み上げていくと A-M-B-U-R-G-E-R それからこのスペルが“ハンバーガー”と気づいたんだ。」と当時の驚きをワヒディは振り返った。
 後にその文字は有名ファストフードWendy’sのものだと判明した。マンリーは肺の痛みが始まる前にWendy’sへ行ったことがあることを思い出し、また「ジュースなんかをゴクリとがぶ飲みするのが好きなんだ。」とも話している。今回の事件を聞いたWendy’sのスポークスマン デニー リンチは29年間働いてきて、このようなことが起こったことはないとただ驚くばかりだった。Wendy’sはマンリーの健康状態を見てから話し合いを進める予定である。
(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)

【米国発!Breaking News】肺から2cmのプラスチック破片。そこに書かれた驚きの文字とは。 | Techinsight(テックインサイト)|海外セレブ、国内エンタメのオンリーワンをお届けするニュースサイト


 がぶ飲み、早食いをした時に、ハンバーガーを包む紙片の一部が気管支内に入り込んでしまったものと推測する。パンによる窒息で死亡する人も少なくない。ハンバーガーに問題があったのではなく、食べ方が悪かったと考えた方が良い。ただし、訴訟社会の米国なので、そう簡単にことは済まないだろう。記事をみると、Wendy'sは多額の補償金を覚悟しているようにも読みとれる。