2012年年間アクセスランキング

 今年も残すところ、あとわずかとなった。昨年末以来、腰痛に悩まされ続けてきたこともあり、今年は無理にブログ更新をしない方針で来たので、エントリー数そのものは少ない。しかし、年間アクセス総数は、約75万であり、前年の1割増となっている。内訳をみると、2〜4月にアクセス数が増えており、診療報酬・介護報酬同時改訂の影響があったと判断する。今年もアクセスカウンターの数値を用いた年間アクセスランキングのまとめで、ブログ納めとしたい。


第1位 死因統計で肺炎が脳血管疾患を上回り第3位へ(2012年6月7日)

 脳血管疾患と肺炎の逆転がついに起きた。3大死因という言葉が過去のものになった。療法士の学校でリハビリテーション医学の講義をしているが、早速、今年の試験問題で設問の1つとして使わせてもらった。意地悪だったろうか?


第2位 2012年度診療報酬改定答申 回復期リハビリテーション病棟入院料(2012年2月11日)

 予想どおり、診療報酬改定の話題が上位に来た。今回は新設された回復期リハビリテーション病棟入院料1の基準のなかで、在宅復帰率が7割以上であること、新規入院患者のうち1割5分以上が「一般病棟用の重症度・看護必要度に係る評価表」のA項目が1点以上の患者であること、という2カ所が特に問題となった。改定のたびに複雑となる回復期リハビリテーション病棟入院料だが、基準を厳しくすれば、医療の質があがるという考え方は誤りである。患者の選別がしないと取得困難というジレンマに陥っているのではないかという危惧がある。


第3位 大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン改訂第2版(2011年10月28日)

 昨年10月のエントリーである。学会発表の都合もあり、備忘録としてまとめたものだが、予想外にアクセス数を稼ぐことになった。ガイドラインがネット上非公開となっていることが影響している可能性がある。


第4位 障害者自立支援法から障害者総合支援法へ看板書き換え(2012年7月5日)

 これも意外な結果である。障害者総合支援法の問題に関しては、もう少し詳しく調べなければと思いつつ、後回しとなっている。忘れないように、厚労省の該当HPへのリンクをはっただけの安易なエントリーだったが、ネット上の情報が少ないこともあり、アクセス数が増えたのではないかと予想する。


第5位 訪問マッサージに対する規制強化(2012年3月1日)

 リハビリテーション医療制限が強化された2006年以降、要介護者への「リハビリテーション」を医療保険で行うことができることをセールスポイントに、訪問マッサージが隙間を埋めるような形で急増した。このことに関し苦々しく思っていたところ、訪問マッサージ規制強化の通達が来たので、まとめたエントリーである。コメントもたくさんいただいた。この後、柔道整復師とあん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費の検討開始(2012年11月27日)というエントリーも記載した。医療保険部会に、柔道整復師療養費検討専門委員会とあん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会の2つの専門委員会が立ち上がり、訪問マッサージ見直しが主要議題となっている。今後数ヶ月以内に改定方針が明らかになると判断しているが、その際にはあらためてこの問題に言及したいと考えている。


 震災後、はや1年9ヶ月が過ぎた。2013年が良い年になることを心から願いながら、筆を置くことにする。