公衆トイレ前に「クマ!出没注意」の看板

 週末出張が続いている。先週は会議のために東京、今週は地方会である。幸いにも、19日(月)、23(金)と祝日となっていたため、比較的のんびりと過ごしている。先日は、峩々温泉に日帰りで行ってきた。







 峩々温泉は、蔵王エコーラインから側道に入り、しばらく降りたところにある秘湯である。建物は2つあり、日帰り入浴は古い方にあった。お湯はさらさらと肌触りが良く、日頃の疲れを癒すことができた。ただ、清掃が不十分だったのは残念だった。受付があった新棟の方は清潔感があふれていたことを考えると、日帰り客のことをあまり大事にしていないように思える。




 帰りに、エコーライン沿いにある不動滝展望台に寄った。駐車場にある公衆トイレに行こうと思ったら気になる看板が…。トイレ入り口前に、「クマ!出没注意」。いったい何に注意すれば良いのだろう。流石にトイレに行くのは我慢して、さっさと引き返すことにした。なお、滝見台の方は工事中となっていた。エコーラインのあちこちで工事が行われており、震災の爪痕が広範囲にわたっていることをあらためて実感させられた。




 昼飯は、遠刈田温泉街にある蔵王手打ちそば新楽でかもそばを食べた。遠刈田温泉に行った時にはよく寄る店である。田舎そばに、鴨肉とキャベツの炒め物がのっている。野菜は季節によって異なる。店構えが新しくなっていた。もしかしたら、地震のせいで半壊したためかと思い尋ねてみると、2011年2月に新築したばかりとのこと。行列のできるほどの流行りの店だったため、建替えの原資がたまっていたようだ。被災した外来棟の建築費用に悩んでいる立場からすると羨ましい限りだった。



 最後に、共同浴場壽の湯に寄って帰った。いつもと比べ、今日は比較的ぬるめだった。茶褐色の濁り湯が湯口からあふれんばかりに注ぎ込まれている。入浴料は300円である。本物の温泉は安い。ちなみに蔵王周辺は温泉が豊富である。宮城県側の有名どころだけみても、作並、秋保、青根、峩々、遠刈田、鎌先、小原温泉と並んでいる。震災の影響で、どこの温泉地も観光客の減少に悩んでいる。原発事故の影響もあり、県南ほど経済的影響は深刻である。事態の一刻も早い終息を心から望む。