毎日が引っ越し

 休止していた当院通所リハビリテーションが来月より再開することになった。3月11日以降、当院リハビリテーション室は、外来棟から引っ越して来た各部門の荷物置き場となっていた。その後、一部を災害時救急と名づけた避難所として使った。さらに、リハビリテーション室兼地域連携室兼ケアマネージャー室券総務兼物置などとして利用していた。昨日、そこを再編成し、リハビリテーション室+通所リハビリテーション室+事務系スペースとした。
 病棟側に外来、検査室、X線室を吸収し、再配置した。狭い場所に患者があふれる事態となったため、ゴールデンウィーク中に外来スペースの再編成を行うことになった
 近くの建物の2階にあった塾跡地も借り上げ、健診センター、附属歯科、共同組織などが活動していた。このうち健診センターは、泉区にある関連病院に移転することが決まった。附属歯科も移動予定だが、場所はまだ決まっていない。訪問看護ステーションや訪問介護ステーションは、また別の場所に移動した。
 過去の診療録やすぐに使わない機材などを救い出し、倉庫を借りて収納した。半壊した建物に入り、役立ちそうな物品を探し出している。強い余震が来れば倒壊するかもしれないと言われており、スリル満点な行動を職員がとっている。
 震災発生後、あっという間に時間が過ぎた。この間、毎日が引っ越しという状態だった。診療機能維持、介護事業再開がテーマとし、朝令暮改を厭わず、限られた選択肢の中で即断即決することの繰り返しだった。事務長室は休みをほとんどとらずに頑張っている。奮闘の成果があり、医療も介護もなんとか形が整いつつある。外来棟の取り壊し費用に目をつぶれば、事業自体は大幅な赤字を出さずに展開できるところまでこぎ着けた。
 明日から飛び石の黄金休暇となる。リセットするにはちょうど良いタイミングである。十分休養をとり、新たな気分で再出発をしたいと思っている。