震災後の医療対応第2段階へ

 震災発生後1週間が過ぎた。地域の医療連携が少しずつ進んでいる。本日午前、東北大学病院リハビリテーション科の瀬田先生がわざわざ当院を訪れてくれた。様々な情報交換をした。次の点で意見が一致した。

  • 震災発生直後の医療対応は既にピークを過ぎた。
  • これからは、避難生活で体調が悪くなる方への対応が中心となる。脳卒中感染症などで具合が悪くなることが危惧される。
  • 満床状態となっている救急病院のベッドを空けるために、方策を早急に立てる必要がある。


 ベッドはあるが、医師をはじめとしたスタッフがいないためにベッド稼働が困難な病院がある。一方、機能停止に陥り、医療スタッフの再配置を検討する必要がある病院もある。大学病院がコーディネーターとなって調整していただければとお願いした。
 日赤、国立病院機構徳洲会、民医連など系列ごとの医療支援は活発である。しかし、地域における医療機関の横の連携はこれからである。現在、仙台市立病院を中心とし、医療的に安定した患者を後方病院に速やかに送り、救急ベッドの空きを作る努力が始まっている。同じような連携を仙台市全体、宮城県全体に広げる必要がある。震災後の医療対応は第2段階に入った。