タバコ値上げと取調室の禁煙化

 面白い記事を見つけた。

 警察庁は昨年7月、取調室の禁煙化を検討するよう全国の警察に要請。10月現在、38府県警と警視庁、皇宮警察が禁煙を実現した。残る北海道、千葉、栃木、和歌山、福岡、熊本、長崎、宮崎の計8道県警でも来春までに禁煙にする。禁煙は、03年に健康増進法が施行されたのを受けて公共スペースで進んでいた。しかし、捜査関係者によると容疑者の喫煙率が高く、取調室は遅れていた。


(中略)


 導入前は、ベテラン捜査員らから「たばこは容疑者とのコミュニケーションツール」「現場を知らない人の考え」と禁煙に抵抗する声が聞かれた。しかし3カ月が経過して大きな不満はなくなり、むしろ、たばこの大幅値上げなどを受けて禁煙に踏み切る捜査員もおり、禁煙効果は取調室以外にも波及しているという。

http://mainichi.jp/kansai/news/20101108ddf001040026000c.html


 これから作られる刑事ドラマでは、容疑者にタバコを勧めるシーンや、刑事がタバコを吸いながら張り込みをする場面が消えることになる。
 舘ひろしのCMでも有名な禁煙のための治療薬チャンピックスも品切れ状態になっている。
 

これから禁煙治療の開始をご希望の方へ


弊社の禁煙のための飲み薬(チャンピックス錠)の需要が急激に増加し、弊社製造販売の飲み薬による禁煙治療を開始することがここ数ヶ月難しい状況です。チャンピックスによる禁煙をご希望される方にはご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。
現在、弊社では多くの方々の禁煙治療をサポートするために、生産量の拡大に全力を注いでおります。現時点では、遅くとも来年1月からは新規の方への治療を開始できる供給体制を整えられる予定です。


ファイザー株式会社 チャンピックスダイヤル 0120-933-917

禁煙外来へようこそ。お医者さんと一緒に禁煙 - すぐ禁煙.jp(ファイザー)


 今回のタバコの大幅な値上げをきっかけとして、禁煙に踏み切る愛煙家が増えていることが伺える。このペースでいくと、タバコ税収は国税庁の期待に反して、さほど増えそうにない。ファイザーの一人勝ちといった状況になりそうである。