厚生労働省政務三役会

 CBニュースをみると、長妻昭厚労相のもと、政務三役会が毎日開かれている。各の分担は確定的ではないが、医療分野は足立信也政務官が担当することになっている。副大臣の役割は、長妻昭厚労相の口から次のように説明されている。

(大臣)
私がお願いいたしましたのは、細川律夫衆議院議員副大臣には、基本的には労働関係、特に今、御存知のように雇用情勢が大変厳しい中、私も厚生労働委員会で席がずっと隣でございまして、細川律夫副大臣が当時から、民主党の労働関係の政策を汗をかいて取りまとめていただいた現場を良く拝見をしておりまして、その見識も含めて御協力をいただきたいというようなお願いをさせていただきました。長浜博行参議院議員には、社会保障、年金、医療、介護等についての大所高所からのマネジメントを含めた御担当をしていただきたいというような話を申し上げました。

厚生労働省:平成21年9月18日付大臣会見概要


 各種報道で厚労省三役の動向を追ってみると、現在は次のような分野を受け持っているように思える。


 厚労省は、年金と医療という2つの大きな課題を抱えている。長妻昭厚労相は、年金しか分からないと陰口を叩かれ、医療分野の政策決定に不安があるとみられていた。しかし、そのことを逆手にとり、不得意分野を補う人材を巧みに配置した。足立信也政務官は、2004年に大分選挙区で当選するまで、第一線の臨床で働いてきた。http://www.adachishinya.com/profile.htmlをみると、政治歴よりは臨床歴で埋まっている。今後の医療行政を理解するためには、長妻昭厚労相の動向を追うよりは、足立信也政務官の言動を確認していくことの方が有意義ではないかとさえ思えてくる。