WAMネットに「要介護認定状況の調査結果について」結果が掲載

 WAMネットに、介護保険 - 要介護認定に関する資料 - 第2回要介護認定の見直しに係る検証・検討会資料(平成21年7月13日開催)が掲載された。資料1から資料10資料11から資料14 参考資料をあわせ、202ページに及ぶ膨大な資料である。
 「資料13:要介護認定状況の調査結果について(第一次集計)」が、検証作業のために厚労省が収集したデータである。この間報道された部分を中心に元データを引用する。


 一次判定結果の要介護度区分の変化をみると、全体・新規申請者・更新申請者いずれにおいても、軽度群(非該当と要支援1)が急増していることが分かる。


 二次判定では、申請者が希望すれば更新前の要介護度を継続できるという「経過措置」が適用された。その結果、全体では、「経過措置」適用後の二次判定は昨年と大差がない。一方、「経過措置」が適用されない新規申請者は、軽度群(非該当と要支援1)が昨年と比し、多くなっている。


 二次判定の一次判定結果からの変更の割合をみると、「経過措置」が適用される更新申請者は重度への変更が多い。一方、新規申請者は「変わらない」が以前と比べ増えている。


 公表された結果をみる限り、一次判定での軽度化(非該当、要支援1の増加)は明らかである。また、新規申請者においては二次判定で一次判定を変更することが困難となっている。
 「経過措置」適用以前のデータが明らかにされていない。更新申請者でも一次判定を覆すことが難しくなっている現状があるのではないかと予測する。
 なお、今回は、WAMネットの努力で「第2回要介護認定の見直しに係る検証・検討会資料(平成21年7月13日開催)」が公表された。一方、厚労省のホームページでは、未だに資料はアップされていない。