新型インフルエンザ流行下の医学会学術集会参加
糖尿病代謝科の先生が、大阪で開催されている第52回日本糖尿病学会年次学術集会に本日から参加している。くしくも、新型インフルエンザ流行の渦中に飛び込む形となっている。その先生の話では、管理部から参加を自粛するように言われた医師が知り合いに多数いるらしい。
学会事務局も苦慮している。ホームページには次のような記載が掲示されている。
感染予防として、手洗い・うがい・咳エチケットの励行をお願いします。会場内洗面所等には消毒液をご用意しております。
ご希望の方には各総合案内にてマスクを配布いたしますが、できる限り各自で持参をお願いいたします。
静岡で行われるhttp://www.congre.co.jp/jarm2009/でも次のような訴えがされている。
参加者の皆様におかれましては、ご本人のご判断にて、マスクの持参をお願い申し上げます。
なお、発熱、咳嗽、その他体調不良のある方の入場はご遠慮いただく可能性がありますが、宜しくご賢察のうえ、ご了承いただきたく存じます。
しばらくは、どの学会もマスク姿の参加者であふれかえることになる。
マスクが品薄状態になっている。関西方面からの出張中に脳卒中となった患者が現在入院している。家族の話では、あちらでは街中を歩く人のほとんどがマスク姿になっているとのこと。東北に来てみてマスク姿が少ないのに驚いたと述べていた。折角来たので、お土産にマスクを買って帰るとも言っていた。
マスクに新型インフルエンザ予防効果があるかどうか、疑問の声もある。しかし、ここまで騒ぎが広がると、マスクをしていない方が異常という形になってしまう。新型インフルエンザ予防に心がけているという証拠にマスクをつけざるをえない風潮が広がっている。