脳卒中治療ガイドライン2009、まもなく公表

 脳卒中治療ガイドライン2004が発表された後、大規模臨床研究が次から次へと行われた。新たな知見が蓄積されたことをふまえ、脳卒中治療ガイドライン2009が4月頃に公表されることになった。
 脳卒中学会イブニングセミナーで、「脳卒中治療ガイドライン2004の反省と新ガイドライン2009の概要」と題して篠原幸人先生が講演を行った。主な変更点として指摘された内容は次のとおりである。

ガイドライン2009で大きく変わった部分

  1. 脳卒中の発症予防
  2. 脳梗塞急性期治療 t-PA静注法の詳細
  3. TIA項目の記載の充実
  4. 脳梗塞の再発予防
  5. 内頸動脈狭窄に対するCEAとCAS
  6. 動脈瘤の血管内治療推奨のグレードアップ
  7. 無症候性脳血管障害、特殊な型の脳血管障害の追加
  8. リハビリテーション療法、特に文献の大幅な増加


 時間がないこともあり、リハビリテーションに関しては具体的な内容は紹介されなかった。ガイドライン公表後、どのような文献が追加されたかを確認し、日々の診療に役立てることにしたい。