派遣社員を正社員にした会社の株価が上昇

 派遣社員を正社員にした会社の株価が上昇している。

レンゴー(3941)は軟調地合の中でも買いが先行 派遣社員1,000人の正社員化を買い材料


全国の工場で働く全ての派遣社員約1,000人について、4月から正社員として採用すると発表したことを受け、雇用情勢が深刻化する中でも企業側の責任を果たそうとする姿勢が前向きに評価されて、買いが先行している。


レンゴー(3941)の株価は14時56分現在、3円高の624円。


[NSJショートライブ 2009年1月20日 14時56分 更新]

ライフ - 毎日新聞

派遣社員1000人を正規職にした日本企業


日本の中堅製造企業が派遣社員1000人を正社員として採用することにしたとNHKなど日本のメディアが20日、報道した。不況の余波で世界的な優良企業も減員を始めているというところに非正規職派遣社員を正規職に切り替えるのだ。


このような雇用政策を行う会社は日本最大ダンボール会社であるレンゴーグループ。現在、グループ系列人材派遣会社に雇用され、人材の需要によって臨時職として勤務している1000人の派遣社員を4月から正社員に切り替える。


この会社がこのような雇用政策を行うことにした原動力は、しっかりした企業実績と製造業を重視する経営者の経営哲学にある。大坪清社長は19日、関西生産性本部で記者会見を開き「(製造業では)雇用確保が何より重要だ。(派遣社員の)士気を高め、生産性を高める」と述べた。大阪に本社を置いて全国工場に1万人を雇っているレンゴーは、昨年3月決算で売り上げ4500億円に純利益105億円をあげた優良企業。全国108工場に散らばって働くレンゴー派遣社員たちは、本人の希望によって勤務先を移すこともできる。これらを正規職に切り替えるのにかかる費用は年間数億円前後になる見通しだ。

派遣社員1000人を正規職にした日本企業 | Joongang Ilbo | 中央日報


 日本を代表する大企業だとしても、短期的な雇用調整で利益を出そうとするような会社は、成長性が低いと判断される。株価上昇は、レンゴーの企業実績と経営理念が評価された結果である。本当の優良企業とは、レンゴーのような会社のことをいう。