食事支援ロボットは、介護人材不足解消にはならない

 FNNニュース、舛添厚労相、介護人材不足解消に向け開発された食事支援ロボットのデモンストレーションより。

舛添厚労相、介護人材不足解消に向け開発された食事支援ロボットのデモンストレーション


舛添厚生労働相が10日午後、介護の人材不足解消に向けて開発されたロボット「食事支援ロボット マイスプーン」のデモンストレーションを行った。


(中略)


舛添厚労相は「例えば、食事をアシストするための職員が1人いらないわけです、極端にいうと。これだけ介護の現場が大変なんで、こういうのがあるっていうのを知れば、相当引き合いがあるんじゃないかな」と述べた。


 動画をみるとわかるが、「食事支援ロボット マイスプーン」を使いこなすことができるのは、知的能力が高い方である。高位頸髄損傷者が介護者の手を借りずに自分のペースで食事をとりたいと願うような場合に最も効果がある。認知症の方が多数入所している介護施設では無用の長物である。


 セコムのホームページ、マイスプーンをみると、次のように紹介されている。

手の不自由な方が体の一部を動かすだけで、自分で食事ができるようにするロボットです。ご飯やおかず、お菓子などほとんどのものが食べられます。頸髄損傷、筋ジストロフィー、慢性関節リウマチなどの方々で有効性を確認しています。


 お値段は、税込 399,000円〜428,505円。中古の軽自動車なみの値段である。


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