窒息事故の報道、相次ぐ

 窒息事故の報道が相次いでいる。CNN.co.jp、パンの早食い競争で優勝、直後に死亡 窒息死か 台湾より。

パンの早食い競争で優勝、直後に死亡 窒息死か 台湾


台北ーー聯合報など台湾のメディアは25日、チーズや卵などをはさんだロールパンの早食い競争に参加していた23歳の男子大学生が優勝した直後、死亡した報じた。AP通信が報じた。窒息死とみられる。


大会は大学キャンパスで行われていたもので、学生は1分間にパン2個をのみ込んで、食べた後、手洗い所に駆け込んでいた。他の学生が倒れているのを見付け、病院に運んだが、再生処置にも反応しなかったという。


優勝賞金は2000台湾ドル(約5660円)だった。


 早食い競争が危険であることは、万国共通である。


 続いて、毎日新聞こんにゃくゼリー窒息死:新たに3人、計22人 確認増える可能性もより。

 大田区男児は06年10月に自宅でこんにゃくゼリーをのどに詰まらせ、心肺機能停止状態で都内の救命救急センターに運ばれた。一時は心肺機能が回復したが退院には至らず、半年後に亡くなった。毎日新聞が全国209カ所の救命救急センターに06年以降のこんにゃくゼリー事故の有無を尋ねて分かった。


 一命を取り留めた例もある。埼玉県では今月1日、4歳男児が昏睡(こんすい)状態で県内のセンターに搬送された。気管切開で人工呼吸器を付け、意識を回復。担当医は「かなり危険な状態だった」と話す。


 さらに、厚労省が06年の食品窒息事故の搬送例をまとめた調査からも、同年3月に7歳男児、10月に68歳男性がそれぞれ死亡していたことが判明した。


 毎日新聞の記事をみると、こんにゃくゼリーの事故は、3期に分けて論議した方が良い。

  • 第1期(95-96年): 8人死亡。内訳は、小児(1-6歳)5人、高齢者3人。こんにゃくゼリーが社会問題化した時期である。
  • 第2期(97-04年): 3人死亡。99年に2人、02年に1人死亡。小児は1人(2歳)のみであり、他は41歳、80歳である。
  • 第3期(05-08年): 11人死亡。小児6人、高齢者5人となっている。


 各期でこんにゃくゼリー死亡事故発生頻度に本当に差があったのか、それとも、報道の影響で公にならなかった事故例が明らかになっただけなのかは分からない。毎日新聞が執拗に調べたため、新たに3名の事故が判明したことを考えると、後者の可能性の方が高いと推測する。