転倒に伴う死亡事故

 転倒に伴う死亡事故が報告された。産経ニュース、患者転倒死で遺族に賠償 岐阜市、1700万円より。

患者転倒死で遺族に賠償 岐阜市、1700万円
2008.8.29 20:16


 岐阜市は29日、昨年8月に岐阜市民病院の浴室で転倒、死亡した80代の男性患者の遺族に約1700万円の賠償金を支払う方針を決めた。
 市によると、男性は腎不全や糖尿病治療のため入院。病棟の浴室でシャワーを浴びた後、脱衣場へ移動する際に両脇を抱えていた30代の男性看護師の腕をすり抜け転倒、頭などを打ち、その後死亡した。
 病院側は滑りやすい材質の床を放置していたと過失を認めて、遺族に謝罪し、市が補償交渉を進めていた。


 転倒事故は、内因因子、外因因子両方を見る必要がある。今回、報道されたのは、「滑りやすい材質の床」という外因因子だけである。死因もはっきりしない。急性硬膜外血腫や脳挫傷だったのではないかと思うが、憶測でしかない。介護方法に問題がなかったのか、亡くなった男性はどの程度介護が必要だったのかなどを総合的に判断しないと、再発予防対策をとることができない。残念ながら、今回の報道では詳細な状況が不明としか言えず、これ以上の論評は困難である。