野茂、引退

 野茂が引退した。


 朝日新聞引退決意の野茂語る 「けじめつけねば」より。

引退決意の野茂語る 「けじめつけねば」


2008年7月17日18時56分


 日米で一時代を築いた野茂投手は、栄光のキャリアの幕を自ら下ろした。17日、「リタイアすることにした」と現役引退を決めた胸中を語った。


 ー決断に至った経緯は。


 「中途半端にしていてもしょうがないし、けじめをつけないといけない。ファンにも報告しないといけない。どこも取ってくれる球団はないと思う」


 ー未練はないか。


 「自分の中ではやりたいが、プロ野球選手としてお客さんに見せるパフォーマンスは出せないと思うし、同じように思っている球団も多いと思う」


 ー4月に大リーグ復帰を果たしある程度納得したのか。


 「そんなことは全然ない。引退する時に悔いのない野球人生だったという人もいるが、僕の場合は悔いが残る。自分の中ではまだまだやりたい気持ちが強いが、自分の気持ちだけで中途半端にしていても周りに迷惑をかけるだけだと思った」(共同)


 夢を追い続け、大リーグに復帰した野茂。しかし、現実は甘くなく、全盛期とはほど遠い成績でお払い箱になってしまった。現役続行のかすかな望みを信じ、便りを待っていた。しかし、オールスターの華やかな話題のあとに、寂しいニュースが届いた。
 今はただ、ご苦労様としか言い様がない。
 次の人生のステージはどうなるのだろう。できれば、大リーグ指導者としての姿を見てみたい。