保険料額は7万2000円(全国平均)

 読売新聞、75歳以上の医療保険料「出生率下がれば上昇」…厚労省局長、より。

75歳以上の医療保険料「出生率下がれば上昇」…厚労省局長


 厚生労働省の水田邦雄保険局長は28日の参院決算委員会で、75歳以上の後期高齢者医療制度長寿医療制度)の保険料について、「出生率が見込みよりも下がれば、後期高齢者の保険料は上昇する」と述べ、同省の見通し以上に増加する可能性を示唆した。梅村聡氏(民主)の質問に答えた。


 厚労省の2006年度時点の試算では、同制度の開始時の保険料額(全国平均)は年6万1000円程度で、15年度には8万5000円程度に増えるとしていた。だが、実際の開始時の保険料額は7万2000円程度に跳ね上がり、15年度時点の保険料は8万5000円よりもさらに高くなる可能性がある。厚労省が当初試算に使った02年の出生率の見通しを上回って少子化が進んでいることなどが原因だ。少子化が進めば、制度を支える現役世代が減り、高齢者の保険料の負担増につながる。


 これに関し、舛添厚生労働相は同委で、「国民の目線で必要な検討を加えたい」と述べ、制度の微修正はあり得るとの考えを示した。


(2008年4月28日21時03分 読売新聞)


 厚労省の試算と実際の保険料額の差は、1万1,000円にも及ぶ。さらに、高齢化進行とともに、7年後の2015年度には2万4,000円増えると予測している。となると、2015年度の保険料は平均で10万円となる。団塊の世代が75歳以上となる2025年度には、いったい保険料はどのくらいになるのだろうか。空恐ろしくなる。