読売新聞、衆院山口2区補選27日投開票、与野党幹部が最後の舌戦、より。
27日の衆院山口2区補欠選挙の投開票を前に、与野党幹部が26日、現地に入り、最後の舌戦を繰り広げた。
自民党の安倍前首相は岩国市での街頭演説で、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)について、「新たに増えていく医療費をどう負担していくか、(負担の仕組みを決めるのは)政治の責任だ。民主党は制度を批判しているが、あまりにも無責任だ」と訴えた。
公明党の北側幹事長は、ガソリン税の暫定税率復活に理解を求め、「民主党は(暫定税率の失効で)地方自治体、地方経済を混乱させることを平気で行っている」と批判した。
自民党は2005年衆院選で初当選した小泉チルドレンの杉村太蔵衆院議員らも投入し、後期高齢者医療制度の利点を強調した。
一方、民主党の菅代表代行は光市での街頭演説で、同制度について、「参院に改めて制度の廃止法案を出す。この選挙で勝たせてもらえれば、必ず参院で通して、与党も反対できないようにしたい」と訴えた。
また、「道路政策のあり方は、(ガソリンの)値段を下げた中で議論するのが当たり前ではないか」と述べ、暫定税率復活に反対する考えを強調した。
(2008年4月26日21時38分 読売新聞)
首相の座を途中で放り出した人間が、選挙応援演説で「あまりにも無責任だ」と述べる資格があるのだろうか。自らがまず議員辞職をし、選挙民の審判を問うのが筋ではないだろうか。
「参院に改めて制度の廃止法案を出す。この選挙で勝たせてもらえれば、必ず参院で通して、与党も反対できないようにしたい」という民主党の主張に関し、有言実行を期待したい。