島根県医師会、廃止・撤廃を求めるポスターを作製

 中国新聞後期高齢者医療制度 島根県医師会、反対へ、より。

後期高齢者医療制度 島根県医師会、反対へ '08/4/23


 七十五歳以上の高齢者らを対象に今月始まった後期高齢者医療制度長寿医療制度)について、島根県医師会(田代收会長)は反対の見解をまとめた。廃止・撤廃を求めるポスターを作製し、五月上旬までに会員に配布する。


 見解は「医療費抑制の観点から施行されたことが明らか」と批判。新設された主治医制度について、自由に医療機関を選択できる現制度の否定につながりかねないとの危惧(きぐ)や、医療機関同士、医師・患者間のトラブルへの懸念を示した。


 その上で、主治医制度を採用せず、従来通りの出来高払いとするよう会員に呼び掛けている。主治医制度の条件である研修会を県医師会として開かないことも盛り込んだ。


 田代会長は「後期高齢者だけに包括払いを導入することで、医療費を抑えようという意図が見える」と話している。


 茨城県医師会と同様に、後期高齢者医療制度廃止・撤廃を求めるポスターを島根県医師会も作製することになった。ポスター掲示は、強固な反対の意思表明となる。