徳島市医師会が廃止決議 「医療費抑制だけ目的」

 読売新聞、後期高齢者医療制度 徳島市医師会が廃止決議 「医療費抑制だけ目的」、より。

後期高齢者医療制度 徳島市医師会が廃止決議
「医療費抑制だけ目的」


 徳島市医師会(豊崎纒(まとめ)会長)は21日、今年度から始まった75歳以上対象の後期高齢者医療制度について廃止を求める決議を採択した。同日、県医師会に、日本医師会厚生労働省と同制度の廃止に向けて交渉を始めるよう求める要望書を提出した。


 決議文では、同制度について「高齢者のわずかな年金からも新たな保険料を徴収している」と指摘。同制度で新たに導入された、患者1人につき、かかりつけ医師1人が診察し、一つの医療機関厚労省から月額6000円の診療報酬を受け取る「後期高齢者診療料」について、「多くの疾病を抱える高齢者に対し、専門医がきめ細かい医療を提供している現状を無視しており、一人のかかりつけ医が一元管理するのは無理。医療費の抑制だけを目的にした不合理な制度」と批判している。


 同制度を採用するかどうかは各医療機関に任されているが、同市医師会は、同診療料を採用せず、従来の出来高で算定するよう会員に呼びかけている。


(2008年4月22日 読売新聞)


 全国のあちこちで後期医療制度に反対する医師会の決議が上がっている。