廃用症候群多用に関する自粛の呼びかけ

 昨日に引き続き、m3.com全国回復期リハ協 回復期リハ病棟入院料の算定は施設単位で実施 回復期リハ病棟入院料1と2の混在算定認めずより、引用する。

  さらに石川会長は、請求に当たって「廃用症候群を多用することは自粛してもらいたい」と呼び掛けた。廃用症候群は、過度な安静など日常生活の活動量が低下したときに生じ、寝たきりの主な原因となる。
  石川会長は、「厚労省は、“大腿骨頸部骨折後に廃用症候群”という(リハを提供していれば考えられない)レセプトが多数発生している現状を把握しており、リハ対象疾患から除外したい意向を示してきた」と説明。廃用症候群について全例、届出添付書類をレセプトに添付することで対象疾患として存続することになった経緯を説明し、「安易な廃用症候群という診断はすることのないよう自粛をお願いしたい」と強く要望した。


 石川会長が呼びかけた「廃用症候群多用に関する自粛」に同意する。


 大腿骨頸部骨折後に廃用症候群の病名を一律につけているという噂を聞いたことがある。脳血管疾患等リハビリテーション料I(250点)と運動器リハビリテーション料I(180点)では、診療報酬上格差がある。経営上メリットがあると考え、より高い点数でとる方がを選択したのだろう。
 当院では、厳格に廃用症候群の病名をつけており、上記コンプライアンス上の問題はない。廃用症候群レセプト審査強化というエントリーで、廃用症候群問題について論じたことがあるが、コメント記載に際し、今までどおりの対応で問題なしと判断している。