診療報酬改定に関する評価


 本日、初めて中医協資料を見たため、詳細な評価は熟読してからにしたいが、2ヶ所だけ感想を述べたい。


 科学的検討も行わず、ストラクチャーやプロセスの充実なしに、医療に成果主義を持ち込む今回の診療報酬改定自体には、今後も反対の意志を表明し続ける。しかし、回復期リハビリテーション病棟に対する質の評価(成果主義導入)の危険性は当初の予想より軽減されたと感じる。「他の保険医療機関への転院した者等」の中に介護施設が含まれるかどうかが最大の問題となるだろう。


 疾患別リハビリテーション料算定日数上限を超えると月13単位までという制限がつく。このことは、時間をかけ集中して入院リハビリテーションを継続する必要がある重度障害者にとっては、「死刑宣告」に等しい重大な内容である。脊髄損傷、頭部外傷、若年発症の脳血管障害者に対しては、どのような救済措置が可能なのだろうか?