特殊疾患療養病棟入院料と障害者施設等病棟入院料について

 特殊疾患療養病棟入院料と障害者施設等病棟入院料の対象から、「脳卒中対象患者及び認知症患者を除外する」という件に関し、意見を述べます。


 中医協資料 診2−2(平成19年11月7日)「入院医療の評価のあり方(参考資料)」を拝見しました。肢体不自由児(者)施設でも、脳梗塞脳出血患者が入院しております。特に障害者施設等病棟にはあわせて724名(全体の4.7%)の患者がおります。平均年齢がそれぞれ44.7歳、39.5歳ですから、脳血管疾患患者だけ高齢ということはないだろうと推測します。
 若年者でも稀ですが脳血管障害を発症します。脳動静脈奇形、もやもや病、出血性素因をもった疾患などが原因となります。障害が重度化した場合、高齢の両親が介護にあたらざるをえなく、深刻な介護問題が生じます。特に40歳未満の場合、介護保険施設を利用できません。身体障害者療護施設も空床がなく、待機期間が長期になっています。
 疾患名だけで制限することは適当ではないと存じます。本来の趣旨に照らし合わせると、少なくとも発症時40歳未満の脳卒中及び認知症患者は特殊疾患療養病棟入院料と障害者施設等病棟入院料の対象として残した方が良いのではないでしょうか。